ボクの名は、「寿限無」でぇ〜す。
本当はもっと長いんですが、略させてもらいまぁ〜す。
この度、ボクの誕生秘話が紙芝居になりました。
エッヘ〜ン!

 三遊亭圓窓師匠の口演する古典落語[寿限無]が紙芝居化されたのです、ハイ。
 確か、平成12年だったと思います。小四国語の教科書(教育出版)に圓窓師匠の
口演する古典落語[ぞろぞろ]が載りました。あの落語には、ボクは登場していませんが、落語長屋のみなさんが載っていたので、びっくりしました。
 それが縁で、すぐに落語紙芝居の[ぞろぞろ](汐文社)が世に出たのです。こ
れにも、びっくりです。
 そして、平成17年度。やはり圓窓師匠の口演の[寿限無]がその教科書に追加さ
れましたので、併せて、[寿限無]も紙芝居として、この世に送り出すことになっ
たのです。
 ところが、これが世の中の諸事情でなかなか難しくて、多くの出版社に制作協力
を頼んだのですが、見事に断られました。(ションボリ……)
 でも、ボクは負けません。夢を萎ませたくないので、友人、知人に相談して自主
出版をすることにしたのです。
 やっと、出来ました。嬉しいやら恥ずかしいやら、その上、苦しいやら。作品を
手にして見ていたら、いろんな涙が頬を伝わって落ちてきました。
 今の世の中、テレビ、パソコン、ゲーム機と、身の回りは描かれた物ばかりです。
 人の話を聞いて思い描けない日本人がどんどん増えているそうですね。このまま
では落語国は残っても、日本国は滅亡してしまいますよ。毎年、成人式に若者が騒
ぎを起こしている事実を見てもおわかりだと思います。残念なことに彼らには「話
す・聞く・思い描く」ことができなくなっているのです。
 それは、若者に限らず、ゼロ歳から高齢者まで。
 紙芝居は絵を見せて、語りを聞かせます。その絵は静止画です。しかし、見なが
ら語りを聞くことによって、それを動画として思い描くことになるから、素晴らし
いのです。
 テレビのドラマや映画のアニメのように、人物や背景が完全に描かれているもの
よりも、紙芝居は「話す・聞く・思い描く」を育てる要素が多分に含まれていて、
教育にはもってこいだと、ボクは思います。

 そこで、多くの方々から落語紙芝居[寿限無]の購買、販売の協力をいただけれ
ば、大いに幸いなる次第でぇ〜す、ハーイ。
寿限無/後見・三遊亭圓窓

圓窓の落語紙芝居[寿限無].全12場面
381ミリ×265ミリ/表面(絵)=カラー、裏面(ト書き)=モノクロ/全12場面/専用ケース入り/頒価2,700円(税込、送料別)
紙芝居[寿限無]に寄せる声

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