圓窓五百噺を聴く会 |
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コーヒーのことなら 喫茶店をだすのなら 富士コーヒー 名古屋市中川区船戸町6-8 Tel 052-362-1161 富士コーヒーは『圓窓五百噺』を応援しています " 富 士 コ ー ヒ ー 物 語 " |
003 『黙っててもコーヒー』 | 作 圓 窓 |
会社の昼休み。 みんなが一人の男を囲むようにして、話しかけている。 つまり、新婚の男がみんなに冷やかされているのだ。 「どうだ、新婚の気分は?」 「はぁ……」 「二人ともコーヒーが好きだから、気が合うだろう」 「はぁ……」 「帰ると、まず、好きなコーヒーだろう」 「はぁ……」 「独身のときと違って、黙っててもコーヒーが飲めるんだもんな」 「はぁ……」 「なんだい、はぁ、はぁって。元気がないな」 「はぁ……。実は、黙っててもコーヒーを飲んでいるのは、あたしじゃなくて女房な んです」 |
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なにが 物語だ! |
002 『嫁とコーヒーが欲しい』 | 作 圓 窓 |
街中のある喫茶店。 大勢の客で混んでいる。 そこへ入ってきた若い男が二人。 独身者のようで、空いているテーブルを見付けると、大きく体を揺するようにして 席に着いた。 途端に、二人は大声で話し始めた。 「じゃあ、お前が今、いちばん欲しいものはなんなんだ」 「おれか?」 「ああ、言ってみろよ」 「おれの一番ほしいものは、嫁さんとコーヒーさ」 「なに?」 「嫁さんとコーヒーさ。これさえあれば、あとはなんにもいらない」 これを何度も何度も大きな声で言うもんで、ウェイトレスが注意をしようと、飛ん で行った。 これを見た他の客が笑い顔で言った。 「コーヒーも忘れるなよ」 |
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なにが 物語だ! |
001 『夢の中』 | 作 圓 窓 |
Aさんは新幹線に乗って、好きなコーヒーを飲もうと思ったが、なかなかコーヒ ーを売りに来ない。 Aさんは眠くなったので、Bさんに声をかけた。 A「ちょっと、寝るから。コーヒーを売りにきたら、起こしてくれ」 Aさんはすぐに、目を瞑ってしまった。 そのうちに、社内販売がやってきた。 Bさんは、すぐにAさんを起こしたが、Aさんはなかなか目を覚まさない。 B「おい! 起きろよ! コーヒー!」 強く揺すったので、Aさんはようやく目を覚まして言った。 A「起こすなよ。今、コーヒーを飲んでる夢を見てたんだから」 |
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なにが 物語だ! |