「学校・教室」講演巡り 教科書の[ぞ ろ ぞ ろ] 子どもの落語教室 トップページ

 子どもの落語教室


2004年度 富山県・きらめき未来塾

お笑い道場(落語を学ぶ)富山県教育記念館 5F会議室
三遊亭 圓窓

初日 7月23日(水)
「着物は一人で着られるようにしよう」
「大きな声を出そう」
 落語の授業はいつも着物を着て受けるようにしました。着物に触れることの頻度を
高めることによって、いつしか一人で着られるように努力もするし、実現もするので
す。
 17年度から小四年の国語教科書(教育出版)に[ぞろぞろ]の他に[寿限無]が
載るので、それをテキストとして、まずは読むことから始めました。
 ところが、総体的に発する声が小さかった。
「この部屋にいるすべての人に聞いてもらおう、という気持をもって声を出すんだよ

 と、繰り返しくりかえし言って励ました。


二日目 7月28日(水)
「自分の名前の由来を教えて」
「背筋を伸ばして座ろう」
[寿限無]を勉強するにあたって、子たちは自分の名前の由来をみんなに披露したの
だが、「知らない」という子たちもいて、その子には次の授業日までの宿題とした。
 子たちが着物を着たついでに座り方を指導したのだが、ほとんどがグニャッとした
感じに見えたのが、あたしにはちょいとしたショックだった。


三日目 8月5日(水)
「落語ライブ 四席」
「[権兵衛狸][垂乳根][松竹梅][寿限無]」
 今日まで[転失気][饅頭怖い]を複数でそれぞれの役を読み分けて勉強してきた
が、「一人でちゃんとした落語をやりたい」という希望者も出きた。実は、そういう
子たちの出てくることを待っていたのだ。
 子たち用にアレンジに気を遣って、四席は少し疲れたが、張り合いもあっていい気
分でもある。
 宿題として、「次は、怖い話・面白い話をやってもらうから、自宅で練習してきて。
から聞かされたり、自分で作ったものでもいい。体験談でもいいんだよ」と伝える。


四日目 8月18日(水)
「子たちの話ライブ」
「面白ォ〜い話」「怖ァ〜い話」
 宿題の「怖い話・面白い話」を子たちは生き生きとしてやった。怖い話をするとき
は窓の暗幕カーテンを活用して雰囲気を出したのも、効果があった。
 子たちは怖い話が好きらしい。


五日目 8月25日(水)
「発表会に向けて特訓」
「落語は聞くのは楽。でも、やるのはつらいぞ」
 今日の稽古の段階で「この子は無理かな」と思わせるような子もいた。
 でも、「発表会でやる」という。
 頑張れ!!!!


六日目 8月29日(水)高志会館
「いよいよ 発表会!」
「今日は お客さまがいる」
 子たちは見事にやり終えた。
 誰もが心配していたが、誰もが感動した。
 笑った。泣いた。
やれば出来るさ出来ないわけは やろうとしないだけなのさ



「お笑い道場(落語を学ぶ)」に参加して

思ったよりやさしい師匠

柳町小学校  R.M
 ぼくはお笑い道場に初めて入る時、心配でした。「上手くできるかな〜」「落語の
 勉強はどういう事をするのか」などいろいろ悩んでいました。
 でも、初めての道場が始まりました。
 思ったよりやさしい師匠で、分かりやすくやさしく教えて下さいました。
 一回目は、着物の着方を練習しました。
 二回目、三回目になると難しくなってきました。
 四回目は、こわい話かおもしろい話をする授業でした。ぼくは学校の先生から聞い
たこわい話をしました。
 最初は、なかなか覚えられなかったけど、家で何回も何回もくり返し練習したら本
を見なくてもできるようになりました。その時はすごくうれしくて家族のみんなにも
話を聞かせてやりました。でも、やる自信は、ありませんでした。
 四回目の当日きん張してたけど、上手くいって良かったです。
 来年も挑戦してみたいです。


みんなと仲良くなれた

神保小学校  S.T
 ぼくはこの道場で、きものの着かたや、せんすの使い方や、手ぬぐいの使い方や、
すわり方、手のおき方などを学んで、ほんとうにたのしかったし,三遊亭圓窓師匠が
授業の中によくおもしろい事を言って、その言った事がおもしろくておもしろくてた
まらなかったです。
 それと、いっしょに学んだ人たちと仲良くなれたし、みんななんかお笑い系の人た
ちでとってもおもしろかったです。
 それと、最後の発表会では、[転失気]できん張してちょっとまちがえたりしたけ
ど、うまくできてよかったです。


ありがとう 落語

舟橋小学校  S.T
 お笑い大会が終わった時、私は「これで終わったんだな」と少しさびしくなりまし
た。お笑い道場に参加して今年で2回目。その間に、私には友達も師しょうも仲間も
できました。
 お笑い道場では、落語を通して笑いの大切さや、聞くこと見ることの楽しさや大切
さを知りました。[転失気][垂乳根][松竹梅]のような、楽しい元気な落語にも
出会えて、私も元気になれたような気がします。落語とは、元気になれる力を秘めた
笑える話なのです。でも、その落語を教えてもらえるお笑い道場も、私は今年で卒業
です。
 今の人には、笑いが足りません。私は、落語から元気と笑いをもらいました。この
後、どんな苦しい事があってもお笑い道場の事を思いだして、笑いとばしてがんばっ
ていきたいです。


おもしろかったこと

奥田小学校  Y.I
 参加したきっかけは、ぼくはお笑いがすきだから参加しました。
 道じょうではいろいろな落語やおもしろい話、こわい話などをやってすごくおもし
ろかったです。
 思い出に残ったことは、29日のときにうまく言えなかったことがあったけど、最
後までできてよかったです。
 三遊亭 圓窓師匠、ありがとうございました。


うまくできた松竹梅

山室小学校  M.H
 ぼくは、一人で[松竹梅]をやることにしました。[松竹梅]とは、松さん、竹さ
ん、梅さんの三人が、いせ屋の若だんなのおよばれにあずかった話です。
 最初はおもしろそうな話だと思って[松竹梅]を選びましたが、練習すると難しく
て、最後の練習日には何も言えませんでした。
 29日まで一生けん命練習をして、おわらい大会の日はいつもより早く行きました。
落語の順番が3番目だったので、ホッとしました。
 初めて高座に上りました。高くてこわかったし、ライトがまぶしかったです。本番
の[松竹梅]は、きん張したけれどうまくやれました。
 最後に、修了笑書と「冷静に熱動す」と書いた色紙をもらって終わりました。
 次の日の新聞に顔写真入りでのっていて、うれしかったです。


お笑い道場に出て思った事

北加積小学校  K.Y
 ぼくは今年、初めてお笑い道場に出て、本当に良い体験ができたと心から思ってい
ます。
 ぼくがこのお笑い道場に出ようと思ったのは、ぼくの将来の夢がお笑いタレントだ
からです。
 そして、この道場でお笑いのごくいを教えてもらおうと思ったからです。
 でも、わかりませんでした。だけど、今はわからなくてもいつかわかる時がくるの
ではないかと思います。
 もし、この道場に出なければこんな事、頭の中になかったと思います。
 そして、この道場に出れてまた一歩夢に近づけたと思います。この道場に出れて本
当に良かったと心から思っています。


お笑い道場に参加して

速星小学校  R.S
 ぼくは最初、落語に対してあまり良い感じではありませんでした。
 師匠に、手ぬぐい、せんすの使い方や、落語での表情の使い分け、体の使い分けを
学びました。
 実際にやってみて、四人一組などは、セリフを言って、終わり〜。みたいな感じで、
大勢の中で、表情や声を変える事が、むずかしいという事がわかりました。
 経験して、落語で、オチをつけて話のが、好きになりました。
 次回する時は、一人で、本当の落語みたいに、やりたいです。


心に残っている場面

倉垣小学校  K.M
 ぼくが参加した理由は、また三遊亭圓窓師匠に会いたかったからでした。最初はぼ
くのこと、覚えてくれているかどうか気になりましたが、道場に参加するうちに気に
ならなくなっていました。
 今年の発表会でぼくは、[転失気]の珍念をすることになりました。セリフがずい
ぶん多くて、とうとう覚えきれず台本を見ながらやりました。でも、最後のせりフは、
本を見ずに言えたのでうれしかったです。
 最後に「終了笑書」をもらった時、ぼくはゆかたが着くずれて、ねむそうな顔をし
ていたのか、師匠に「今、起きてきたばっかりという感じだな」と言われてしまいま
した。前の日、野球部の合宿があって夜おそくまでさわいでねていなかったのです。
 色紙の「やればできるさ」をわすれず、これからもがんばりたいと思います。有り
がとうございました。


心に残った場面

倉垣小学校  Y.M
 わたしがお笑い道場に応ぼしようと思ったのは、去年、兄がお笑道場に参加してい
るのを見て、ずいぶん楽しそうだったからです。
「落語ってなんだろう」これが参加して一番最初に思ったことです。圓窓師しょうは、
たしか「悲しませるのは、落語じゃない」と言ったと思います。わたしは、落語のこ
とがすこし、分かったような気がしました。
 圓窓師しょうはすごく話がうまくて、表し方がとても上手でした。はっきりいって、
わたしに、そんな落語はできませんでした。
 お笑い大会では、[まんじゅうこわい]のト書き、○、×、△の役をしました。出
だしだったので内心ドキドキでした。でも、自分のせりふをしっかりと言えて、よか
ったです。夏休みのいい思い出になりました。ありがとうございました。
 また来年も圓窓師しょうにあいたいです。


お笑い道場で思ったこと

福光中部小学校  S.Y
 最初、私は落語はむずかしいものだと思って、最初の道場のとき、少々不安でした
が、道場はとても楽しくて、毎週道場に行くのが楽しみでした。
 師匠の落語や本にのっていた落語は、私の知っているものもありましたが、やっぱ
り読むより聞く方がおもしろいなあと思いました。
 この前クラスで、
「私、この夏お笑い道場に行ったんだよ。」と言うと、
「え? 落語? 何それ?」
 などという返事しか返ってこなかったので、びっくりしました。
 クラスのみんなにも、もっと落語を知ってもらいたいと思いました。
 今年のお笑い大会は群読[まんじゅうこわい]をして、とてもおもしろかったし、
少し自信もついたので、来年もあったらぜひ一人でやってみたいと思いました。


心に残っている場面

富大附属小学校  R.K
 私はこのお笑い道場でユーモアと上手に話す方法をおぼえました。
 上手に話す方法は、まず、役の性格や、特ちょうを見つけることです。そうすれば
役の性格のようにやさしい人ならやさしく、こわい人ならこわく、大声で、その役が
こわい人であるのなら、こわい人はどんな人だったかな? と思いえがけばいいので
す。
 そしてもう一つは、人の話すお話を聞くことです。お話を聞いていればあんなふう
によむのか、とかあんなよみかたをしたいなとか、目標を作っていくと上手によめま
す。
 こんないろんなことが学べたので、また行きたいなと思いました。


楽しかったお笑い道場

北加積小学校  S.K
 ぼくは、去年もお笑い道場に行って楽しかったので、今年も行くことにしました。
 初めは友達ができるか心配だったけど、友達になれた人がいたのでよかったです。
 今年のお笑い道場は昨年よりもパワーアップしていて、こわい話をするときに部屋
を暗くしてろうそくも実際に立てて不気味な音楽をならしてこわい話をしたので、と
ても迫力があってこわさが倍ぞうしました。
 道場の時間は短かかったけど、ユーモアのセンスがみがけたのでいつか友達を笑わ
せてみたいです。


「落語」との出会い

富山大学教育学部附属小学校  T.I
 ぼくは、去年お笑い道場に参加した時、落語というものがとてもおもしろかったの
で、今年も参加しようということになりました。
 ぼくは、今回の練習の時に、こわい話とおもしろい話の時がとてもおもしろくて、
よく心に残っています。
 例えば、赤い部屋やトイレの話です。その中でも一番おもしろかったのが、吉本君
のこわい話とおもしろい話のごちゃまざったお話です。ぼくは、吉本君のドアが、ギ
ィーてなったり水が赤くなっているといったのが(水とはトイレの水)、本当は、た
だ単に、ドアがさびていただけや、水がくさっていただけだったので、なぁんだそう
なのかと思いました。
 落語は、難しいけど、機転のきいた話や聞きおえた後は、心の中が温かい笑いで、
いっぱいになるので、すごいと思いました。
 また、素晴らしい日本の文化を体験出来たことをうれしく思います。


お笑い道場

新湊市立東明小学校  S.T
 私は、「お面しろい話を考えよう」というところが、一番心に残っています。
 自分で、話を作らなくちゃいけないし、しかも、おもしろい話やこわい話。自分が、
あまりおもしろい話をしないのに、しかも、落語のように落ちをつけるのは、とても、
むずかしかったです。
 道場の発表の日。みんなが、笑ってくれたり、「おもしろい。」を言ってくれたり
して、うれしかったです。
「お笑い大会」では、高座にあがって見ているひとよりも上から言うなんて、顔がま
っ赤になるほどきんちょうしました。けれど、練習どおり上手くいってよかったです。
 他の群読も、一人での落語もおもしろく、私も楽しかったです。
 落語は、みんなに笑いを広げ言ってる人も笑えて、楽しくしてくれるものだと学び
ました。
 これからも”笑い”で楽しくしていきたいです。


お笑い道場に参加して

戸出西部小学校  U.H
 私は、お笑い道場に参加して心に残った事が2つあります。
 1つ目は[寿限無]です。圓窓師匠は、言い方やコツを、分かりやすく教えてくだ
さいました。大きな声をあまり人前で出したことがなかったので、すごく緊張したけ
ど、とてもいい経験が出来ました。
 2つ目は、恐い話しと、楽しい話しをした時です。私は、みんなよりも話し方がど
うやったらうまくいくかを考えながら、話しをしました。
 最後は、みんな笑ってくれて、よかったです。
 お笑い大会も行きたかったです。行けなくてとても残念でした。


楽しかったお笑い道場

戸出西部小学校  T.S
 わたしは、学校で[寿限無]を習ったけど、圓窓師匠の[寿限無]は、わたしが思
っていたよりとてもリアル?でかっこいいなと思いました。
 わたしは、友達がさそってくれて、それがきっかけになりお笑い道場に参加できて
よかったなと思いました。
 本番に出れなかったのは、残念だったけど、練習でがんばれたのでよかったです!!





お笑い道場「"怖い話・面白い話"の特集」 

2004・8・18
教育記念館・5F会議室

 子たちに「話す・聞く・思い描く」という教育の原点を発揮してもらおうと、自由
なお話会を開きました。
 それぞれが体験したこと、聞いたこと、作ったものなどを高座に座って子たち一人
ひとりがみんなに話して聞かせました。
 面白い話のときは、子たちから洒落や冗談が飛び交いました。
 怖い話のときは、窓の黒のカーテンを閉めて、室内を真っ暗にしました。その上、
怖そうな音楽を流して、一本のキャンドルの明りだけで始めました。
 聞く子たちから「キャーッ」「ワァーッ」の悲鳴は何回もあがりました。
 総じて、子たちは怖い話が好きなようです。伝説や昔話にそういう作品が多く残っ
ているのは、その証拠かもしれません。
 話の終わるたびに、子たちとあたしを含めて、みんなで感想を言い合いました。
 文中の、??「  」は聞き手の子たちの発言です。
 これらに改めてちょっと手を加えて文章にまとめてみました。子たちの文芸作品だ
と思って読んで思い描いてくださいませ。
三遊亭 圓窓




その01 "糞 踏んじゃった"  Y.Y

 先週、家族旅行で奈良公園に行きました。
 奈良の大仏さんを見学した後、鹿に鹿煎餅をやることにしました。
 ところが、その鹿は差し出された鹿煎餅よりも、私が後ろに束に持っている煎餅の
方をドタドタと追いかけてきて、私を小突くは引っかくはで大騒ぎになりました。
 私はびびって、びびって、後ずさりして、危うく鹿の糞を踏みそうになりました。
が、見事なステップでポッポッポッと、鹿の糞を上手によけました。
 お姉ちゃんに何枚か鹿煎餅を回してあげて、やっと鹿煎餅がなくなって安心したん
ですが、それでもまだ寄って来るんです。
 鹿たちに「もうないよ、もうないよ。」と言いながら奈良公園を後にしました。
 しかし、まだ鹿が道端をうろついていて、それが気になって、最後の最後にとうと
う鹿の糞を踏んでしまいました。
 なんとか靴の上のほうには付かなかったのですが、しばらくの間、私の側には人が
近付きませんでした。
 そこら辺に溜まっている水溜りで、足の裏を拭いて、そそくさと車の中へ乗り込ん
で、奈良公園を立ち去りました。
 鹿煎餅を包んでいた紙はしばらく握り締めていましたが、結局、捨てました。
「その紙は鹿が食べてしまったのかな。」と思うと、おかしくって、おかしくって、
一人で笑ってしまいました。
  圓窓「これがほんとの『糞づけた』だね。それから、もう一つほんとの『お菓子
     食って、おかしくって』だね」




その02 "水道の蛇口で遊んでいると……"  M.H

 これは本当に家にあったお話です。
 日中、水道の蛇口をひねって水をいっぱい出して遊んでいると、どこからか「おい
!」という声がしました。
 びっくりして後ろを振り返っても、声の人はいません。
 怖くなって、蛇口を止めて、家の人に聞くと、
「昔、ここで水遊びをしていて死んだ人がいたんだよ。」
と言うのです。
 だから、その人は霊になったと考えられます。

  圓窓「何回そういうことあったの?」
  二塚「2回ぐらい。」
  圓窓「2度あることは3度ある、というから、そろそろ、また、あるかな
     ぁ〜。」
  二塚「キャー!」





その03 "人数が減っていく……"  K.M

 これは本当にあった怖い話で、僕の小学校の20年前の話です。
 ある6年生が宿泊学習に行って、立山少年自然の家というところに泊まりました。
 そして、1日目の夜に月光ハイクをしました。
 その時に、6年生の男子6人が姿を消したのです。それで先生達は探しました。け
ど、見つかりませんでした。
 2日目の夜もみんなで探したんですが、42人いた生徒がなぜか10人になってい
たのです。
 それで、ある先生が古い赤い血で塗ってあるような小屋を見つけて、その小屋に入
ってみると、いきなりそのドアが閉まって、出れなくなったのです。
 そんなことを他の生徒達や先生達が何度も繰り返して、ついに宿泊学習に来た生徒
や先生達が霊になったという話です。
  圓窓「その原因は分かった?」
  宮西「原因はその赤い部屋のドアの前に人の顔が現れて、『あなたは赤い部屋が
    好きですか、それとも嫌いですか。』と聞くんです。それで、『嫌いです。
    』と答えたら、なぜか知らないけど、勝手に足が動いて小屋へ入って行って、
    戸が『ガタン!』と閉まって、その中で死んでしまうのです。
     もし『好きです。』と言うと、そのままなので、そこから離れられるんで
    す。だけど、また小屋を見つけると、また聞かれて、『好きです。』と言っ
    ても、『もうあなたは無理です。』と言って、連れて行かれてしまうのです
    。」
  圓窓「警察に捜索願いは出さなかったの?」
  宮西「警察は捜したんだけど、その赤い部屋というのを見つけられなくて、結局、
    42人全員不明。代々の校長先生からその話が伝わってきて、僕達の今の校
    長先生が話してくれた。だけど、いまだに宿泊学習は立山で続いている。」
  圓窓「怖くないのかなぁ。ほんとにもう事件はないのかなぁ。今度、それを調べ
    ておいてよ。」
  宮西「その20年前の事件が起きてからはもうない。」
  圓窓「立山の事件はもうないけど、それがこのお笑い道場に移動して来てるかも
    しれないよ。毎回1人ずついなくなっちゃうの。『休んだのかな?』と思っ
    ていると、そうじゃなくて、家にもいないし……。」
  宮西「こわ〜い!」




その04 "エレベーターの怪"  S.T

 私は昨日、東京へ旅行に行ってきました。
 お母さんが電車の切符を買うとき、自動切符販売機に千円札を入れても、なかなか
入らないんです。そこで、他の新しい折り目のない札を入れても駄目なんです。
 私がふと脇を見上げると、『故障中』と書いてあったのです。
 人は誰でも、慌てると自分のやっていることが分からなくなってしまうということ
がわかって、面白かったです。
 ホテルに泊まったんですが、弟はいつも自分が先にエレベーターに乗ってしまう癖
があるんです。その時も同じようにエレベーターに弟が先に乗ってしまって、お父さ
んとお母さんがチェックインを済ませて、エレベーターに乗ろうとすると、エレベー
ターは弟だけを乗せたまま、閉まってしまったのです。
 それをお母さんと弟は手を差し入れて、自分の力だけでなんとか開けようとして、
必死でした。でも、なかなか扉は開きません。
 それを見ていた私が、扉を開けるボタンをポチッと押しました。
 そしたら、簡単に開いたのです。
 泣きそうな目をしていた弟は、それから一度も一人でエレベーターに乗らなくなり
ました。
  圓窓「面白いなぁ。慌てるといろんなことがあるっていう話しだね。『故障中』
    でなくても、お札の入りにくいことがあるよ。新しいお札でも駄目、古くて
    しわくちゃのお札も駄目。だから、お母さんに言ってあげて『ちゃんとしわ
    を伸ばすように。』って。お母さんの顔のしわじゃぁないよ。お札のしわだ
    よ。」
  竹林「はぁい」
  圓窓「でも、あのエレベーターの扉、お母さんは自分が開けたと思っているじゃ
    ないかな。『私は力持ちなんだから』って。」
  竹林「ニタニタ」
  圓窓「面白い話なんだけど、エレベーターの怪(開)だね。」
  竹林「ゾーーーーッ」




その05 "人が増えていく……"  Y.I

 僕の担任の先生が前の学校にいたときのお話です。
 宿泊の時に月光ハイクをして、そのクラスは40人いたんだけど、先生が数えてみ
ると、41人……。
 数え間違えかなと思って、もう一回数えてみたら、やっぱり、41人……。
 よぉく見ると、最後の人は顔がぼんやりとして、はっきりわかんないんです。
 そのうちに、暗い森のほうへ去って行きました。
  圓窓「ちょっと待ってよ。さっきの月光ハイクの話は人数が減っちゃったんでし
    ょう。今度は増えたの? 先生が勘定したの? その先生は自分も入れて勘
    定したんじゃないの?」
  石瀬「何度もしたんだって……」
  圓窓「何度もしても、何度も間違うんだから、その先生は生徒になったほうがい
    いんじゃないかな」




その06 "古いトイレには……"  A.Y

 これは本当に家であったお話です。
 ある晩のこと、俺は眠りにつこうとしていたんですが、トイレに行きたくなりまし
た。トイレは二つあって、今は使われていない古いトイレと、新しいトイレがありま
す。
 面倒くさかったので、近くにあった古いトイレに行きました。そこは何年も使われ
ていなく、鉄の扉は赤く茶色に錆びていました。
 中へ入ると、白いものがあります。細長くて白いものなんです。僕はおそるおそる、
用をすませました。
 そうして、水を流そうとしました。でも、少し錆びていたのか、『ギィ〜〜』と音
がして、赤い水が流れてきました。
 それは赤く錆びた水でした。白くて長いものは石鹸でした。
  圓窓「トイレは遠くても新しいのに入りましょうね。もし、古いトイレへ入って
    出られなくなったらどうする。」
  吉本「やだっ。」
  圓窓「誰かが鍵を掛けるかもしれないぞ。」
  吉本「やだ、やだっ。」
  圓窓「そのまま糞になるよりしょうがない。」
  吉本「やだ、やだ、やだっ。」
  圓窓「だけど、次の人がちゃんと流してくれるかも。」
  吉本「糞になるのはいいけど、流されるのは嫌だ!」
  圓窓「怖いね〜。」




その07 "足のない看護婦が……"  Y.K

 これは私が小さい頃、私の幼稚園の先生があるバスの運転手に聞いた話です。
 ある小学校の3人の女の子が、幽霊が出るという噂を聞いて、『今日の夜、家を抜
け出して幽霊を見に行こう』という作戦をたてました。
 その夜、作戦どおり3人は集まって、学校の中を探検していると、ふと後ろを見る
と、足のない看護婦さんのミイラが立っていました。
 3人は急いで逃げました。1人は逃げ切れなくてトイレに入りました。
 すると、その上から足のない看護婦さんが静かに覗いていました。
 その後、どうなったかは知りませんが、そのトイレは使用禁止トイレになったと言
われています。
  圓窓「怖い話っていうと、よくトイレが出てくるね。暗いトイレには必ずなにか
    いるんだってね。『明るいからいいや』と思ったって、入った途端にパッと
    消えて、真っ暗になることがあるからね。」
  小林「……」
  圓窓「みんな、怖いのが好きなんだ。」




その08 "亡くなったはずの人が……"  K.Y

 家の婆ちゃんがまだ若い頃に、本当にあった話です。
 家の婆ちゃんの友達だった人が病気で亡くなって、葬式があったんです。
 だけど、家の婆ちゃんはその日に用があって、行けなかったので、用の帰りの夜6
時ぐらいにその人の墓参りに行ったんです。
 死んだはずのその人が、そこの墓に立っていたんです……。
  圓窓「本当に死んだわけじゃないのかな?」
  山田「生き返ったの」
  圓窓「怖いね、これは。誰かのお墓参りに行ったことあるんでしょう?」
  山田「うん」
  圓窓「その誰か、立ってたことあった?」
  山田「ない」
  ??「2年前の家のお姉ちゃんが5年生の時。6年生が38人いて、ウォークラ
    リーでお墓を通って行ったら、その内の34人がそのお墓から『助けて〜!』
    という声を聞いたの。」
  圓窓「声が聞こえてどうしたの? 助けたの?」
  ??「ううん。後ろ向いたり、横を向いたりしたけど、誰もいなかった。」
  圓窓「生きているうちにお墓に入れられたのかもしれないね。」




その9 "バンザイがみにくい顔を隠した"  T.I
 この前、ディズニーシーに行ったんです。
 その時にインディージョーンズという乗り物に2回乗りました。
 そのうちの1回目は初めてだから、なにがどうなのかよくわからなくて、そのまま
「わぁ〜」って進んじゃって、途中で大岩みたいなのが落ちてくるようなシーンがあ
って、そこではカメラでバシッと撮っていたんです。
 そこまでは、まず誰も知らなかったから、そのまま素通りみたいな感じで行っちゃ
ったんです。
 後から2回目にもう一度通った時に、「あ、ここだっ。ここがいいっ」と思って、
みんなでバンザイをしたところを写真に撮ろうということになって、僕がそのままバ
ンザイってやった時に、後ろにいたはずの母と姉の顔を隠しちゃって、「何やってん
の!」って、後から怒られてしまった。
  圓窓「手で後ろのお姉さんとお母さんの顔を隠した形になったんだ?」
  石田「バンザーイって、顔をちょうどこんな感じで。」
  圓窓「写真に撮った時に?」
  石田「うん」
  圓窓「じゃ、お母さんとお姉さんの顔が見にくいじゃないの。」
  石田「うん。見にくい。」
  圓窓「みにくいお母さんとお姉さんだね。」
  石田「……?」
  ??「見にくいアヒルの子みたいだね」
  圓窓「そうそう。洒落、洒落。隠された顔になったんだ。」




その10 "オロナインのはずが、なぜかムヒ"  T.S

 16日にいとこが泊まりに来たとき、私はバレーボールの練習でいなかったんです
が……。
 だけど、花火をしたときに、いとこの同級生の男の子が花火でやけどをしたので、
いとこがそこにオロナインという薬を塗ろうとしたんです。
 そしたら、家のお婆ちゃんが、虫刺されの時に塗るムヒを持ってきて、傷に塗った
もんで、男の子は痛がるし、いとこは泣きそうになったそうです。
  圓窓「あれはしみるんだよ。試してみる?」
  佐野「いやです。」
  圓窓「薬を間違えると命取りになるからね。気をつけようね。」




その11 "ぽいとこ"  能沢 慎吾

 この話には少し富山弁が入っています。
 昔、あるところにとてもダラナあんさまがいました。
 親戚の家でお祭りがあったので、呼ばれて行くことになりました。嬉しくてご飯も
食べずに行きました。
 親戚の家に着くと、親戚のお婆ちゃんが「あんさま、よう来たね。あんさま、食べ
たい物は、なにかないけ?」と言いました。
 あんさまは「なんでもいいからうまいもんをくれ。」と言いました。
 すると、お婆ちゃんは、「よしわかった。一番旨いもの作ってあげるからな。しば
らくまっとりゃんせ。」と言いました。
 ダラナあんさまは「早くこんかな、早くこんかな。」と、よだれを手で拭きながら
待っておりました。
 待てども、待てども、なかなかできないので、ダラナあんさまは、コクッリ、コク
ッリと、よだれを出して眠ってしまいました。
 そのうちに、「できたぞ!」と、お婆ちゃんが団子を持ってきました。「はい、ど
うぞ。食べてくりゃっせ。ダラナあんさま。」とお婆ちゃんは言いました。
 すると、ダラナあんさまは、すぐに手でつかんで、パクパクと食べ始めました。
「うまい! うまい! もう腹いっぱいだ。これでもう帰りますちゃ。これで家に帰
ったら母ちゃんに作ってもらいたいがで、これなんちゅうもんけ?」と、あんさまは
ききました。
 親戚のお婆ちゃんは「団子というもんじゃ。あんたよく忘れるから、いっぺん言う
てみい。」と言いました。
 ダラナあんさまは「だんな、だんな」と言いました。
 親戚の人は「違う、違う。団子やちゃ。もういっぺん言うてみんしゃい。早く言う
てみよ。」と言いました。
 あんさまは「うん、わかった。家に帰るまでに歩きながら忘れんように言うて行く
ちゃ。」と言ってから、「お婆ちゃん、さようなら。さようなら、さようなら。」と
言いながら歩き出しました。
 お婆ちゃんは「こら、こら、早忘れたのか。『さよなら』じゃなくて『団子』じゃ
ねいのか。」と言いました。
 ダラナあんさまは「わかった、わかった。団子、団子。団子、団子」と言いながら
家に帰りました。
 途中に小さな川がありました。
 ダラナあんさまはその川を「ぽいとこ」っと、言って飛び越しました。
 そのあと、「ぽいとこ、ぽいとこ、ぽいとこ。」と、あんさまは言いながら家に着
くと、「母ちゃん、ただいま。早くぽいとこを作って。うまいぽいとこを食べたい。
」と、言うのです。
 母ちゃんは「ぽいとこって何け? そんなもん知らんちゃ。」
 ダラナあんさまは「おいしいぽいとこやちゃ。」
 母ちゃんは「そんなもん知らんちゃ。」と言って、とうとう喧嘩になりました。
 すると、母ちゃんは「ばかやろう、わからんやっちゃな。」とダラナあんさまの頭
を叩きました。
 すると、ダラナあんさまの頭に団子のようなこぶができました。
 母ちゃんは「あれぇ、あんたの頭のこぶは団子みたいやね。」と言いあした。
あんさまは大きな声で「あ、そうだ。その団子だ。その団子を作って欲しかったんや
ちゃ。」
 というわけで、ダラナあんさまは「団子」という言葉を思い出したとさ。
  圓窓「これは誰かに聞いたの?」
  能沢「黒部のお爺ちゃんに聞きました。」
  圓窓「それを書いて自分流にまとめてみたんだね?」
  能沢「はい。」
  圓窓「『ダラナ』っていうのは富山の方言?」
  能沢「はい。」
  圓窓「『まぬけ』『ばかな』という意味なのかな? 今でも使うの?」
  能沢「はい。」
  圓窓「この話は、そのまんまで落語の形になっている。それに、飛び越えるとき
    の掛け声がいいね。『ひょっとこ』」
  ??「ちがう、ちがう。『ぽいとこ』だよ。」
  圓窓「ああ、そうか。『ぽいとこ』だね。でも、今はそうは言わないでしょう。
    なんて言うかな?」
  ??「あらよっと。」
  圓窓「粋だね。」
  ??「よいしょ」
  圓窓「疲れてるようだね。」
  ??「どっこいしょ」
  圓窓「高齢者だね。」
  ??「ぴょん」
  圓窓「簡単でいいね。」




その12 "階段の音 どどどっ"  R.S

 これは昔、本当に家であった話です。
 僕が家で留守番をしていると、二階から「どどどどっ」という音が聞こえたので、
二階に行ってみましたが、誰もいませんでした。
 だから、一階に下りようとすると、また「どどどどどっ」という音がしてきました。
また行ったんですが、誰もいませんでした。
 そのあと、階段を下りる時、誰かに足をつかまれたような気がして、落ちそうにな
ったりました。
  圓窓「落ちそうになったけど、落ちなかったんだね。命がけだよ。怖い話だよ。
    怪談(階段)話というぐらいだからね。」
  ??「……?」
  圓窓「わかった? この部屋の中にダラナ人いるのかな?」
  ??「いませ〜ん。」
  圓窓「本当にあった話なの?」
  沢田「今まで3回ぐらいあった。1回は落ちたことある。赤ちゃんの時に。」
  圓窓「え! 赤ちゃんの時、階段から落っこた?!」
  沢田「はい」
  圓窓「二階から親に捨てられたんじゃないの?」
  沢田「そんとき、親は家におらんかった。」
  圓窓「赤ちゃんのときから留守番をしてたんだ。偉いね。」
  沢田「うん」
  圓窓「でも、お母さんは『出かけるからね。』って言っておいて、一たん外へ出
    て、裏からそう〜〜っと入ってきて、留守番をしている赤ちゃんを二階から
    『ぽいとこ』ってやったかもしれないよ。」
  ??「裏めしや〜〜」
  圓窓「盛り上がってきたぞ」




その13 "ボタンはなんでも押す……"  Y.H

 私はこの間、いとこの家族と一緒に焼肉屋に行きました。
 注文する物を決めて、店員さんを呼ぶボタンをいとこのお父さんが押しました。
 強く押しても、何回も押しても店員さんは素通りして行くだけで、全然、私たちの
 テーブルにきてくれないのです。
 私はおかしいなと思って、いとこのお父さんの指を見たら、それは醤油を入れる時
に使うボタンをずっと押していたのでした。
 大変な騒ぎになりました。
  圓窓「じゃ、醤油がどんどん出てきてたんじゃないの?」
  原野「そのときは、出てこなかった。」
  圓窓「こわれていたんだ、その醤油のボタンは。」
  原野「そうかもしれません。」
  圓窓「こわれててよかったね。店中、醤油だらけになって、醤油に溺れて死ぬと
    ころだったかもしれない。普通は物がこわれていると、客は怒るものだけど、
    このときは、こわれててよかったんだ。」
  ??「しょうゆうこと」
  圓窓「あら? 洒落が出てるよ。」
  ??「しょうゆうこと」
  圓窓「もういいよ、洒落は。いとこのお父さんはボタンを見れば、なんでも押す
    癖があるんだね。押されないように気をつけましょうね。」




その14 "9人の子 マント"  R.K

 満月の夜、12時まで起きていると、「トントコトン」と太鼓の音がしました。
 カーテンを開けて窓から覗いて見ると、夜空の月の前を乳母車を引いて、黒いマン
トを着て、斧を持って空を歩いているのが見えました。
 乳母車の中をよぉく見ると、子供が乗っていました。子供はパジャマを着ていて、
みんな泣いていました。
 子供の数を数えてみると、1人、2人、3人、4人いました。
 念のために、もう一度数えてみると、1人、2人、3人、4人、5人いました。
 おかしいなと思って、もう一度数えてみました。1人、2人、3人、4人、5人、
6人いました。
 そして、子供はどんどん増えていきました。
 9人になると、1人ぐったりしています。そのぐったりしている子供をよぉく見る
と死んでいました。
 そして、どんどんどんどん子供は死んでいきました。
 みんな死ぬと、その黒いマントを着た人は、空中をそのまま歩いて行くのです。
 それを見ている私には、まだ気付いていなかったようです。
 そのまま空を歩いて、どこか隠れる場所もないのに空に消えてしまいました。
  圓窓「これ、本当に見た?」
  黒澤「私じゃなくって、いとこのお母さん」
  圓窓「怖い話になると、いとこが出てくるね。いとこって怖い人なのかな?」
  黒澤「そんなことはないんですが……」
  圓窓「乳母車っていうのがすごそうだね。赤ちゃんが増えていったんだけど、そ
    のうちに死んでいく。なんか不気味だね。隠れる所がないのに、す〜〜っと
    闇に消えていった。怖ぁい。これはすごい話だ。」
  ??「黒いマントじゃなくって、麒麟っていう麒麟ラガーの伝説の動物、あの麒
    麟が誰かに殺されて、その続きがあって、それを見ていた人のところにやっ
    てきて、『あの人が殺した』って。」
  圓窓「よくわからないけど、これもすごそうだ。」




その15 "アンニョハセヨ"  Y.M

 兄から思い出話しとして聞いた話です。
 宿泊学習で立山登山に兄と一緒にお父さんがついていきました。
 頂上に着いた時に、お父さんに「アンニョハセヨ」と挨拶している人がいました。
 お父さんは兄にきいたそうです。「山の上で『油揚げくれよ』って、どういうこと
なんだ。」
「アンニョハセヨ」という言葉が、お父さんには「油揚げくれよ」という言葉に聞こ
えたのでしょう。
 でも、なぜそう間違えるかなと、私は今でも思っています。
  圓窓「『こんにちは』って挨拶をしただけなのに、お父さんがふもとまで油揚げ
    を買いに行ったら、面白いね。」
  松田「悲しいです。」




その16 "手招きをする老婆"  K.M

 僕は2年生の時に、呉羽少年自然の家というところへ行って、月光ハイクをしまし
た。
 班長が道を間違えて、僕達が変なところへ行ったんですが、なんとか目的地に着い
たんです。
 ところが、奥の方の木の側に、鎌を持ったお婆ちゃんが手招きをしているのです。
 先生に「あそこに誰かおる。」と言っても、先生は「誰もいないよ。」と言うので
す。 友達にも聞いたけど「誰もいないよ。」と言われてしまいました。
 それで、月光ハイクが終ってから友達に聞いてみると、見た友達がもう1人いまし
た。
 その2年後にまた行って、月光ハイク中に、狐の霊みたいな着物が出てきました。
 また見た人が1人いました。
 そして、5年生の時に先生に呉羽少年自然の家について聞いてみると、その月光ハ
イクしたところの森の近くに墓があったそうです。
  圓窓「鎌を持って、手招ぎしていたの?」
  松田「はい」
  圓窓「ヘイ、カマンって?」
  松田「はぁ?」
  圓窓「わからなかったら、いいよ」
  松田「??」
  圓窓「これで全員、終わったかな?」
  担当「龍澤眞哲君が欠席なので、お母さんが眞哲君の書いた原稿を持ってきてく
    れました。」
  圓窓「じゃ、お母さんにそれを読んでもらいましょう。どうぞ、どうぞ。」
  母 「それは……、できません……」
  圓窓「駄目ですよ、子たちがこんなに頑張ったんだから、お母さんも負けちゃい
    らんないよ。
     ことによると、眞哲君はお母さんと一緒に途中まで来たのかもしれない。
    ところが、この近くまで来ると、『あらっ……』といなくなっちゃって……。
    お母さんがほうぼう探して、そこの交差点まで来ると、電信柱の脇にこの原
    稿の紙が置いてあった……。『あっ、眞哲の字だわ。』って、お母さんは震え
    る手でこれを持ってきた。
     眞哲君はどこへ行ったんでしょうねぇ……。
     ほんとうみたいな怖い話でしょう。今、作った話です。(笑)
     さぁ、お母さん。それを読んでもらいましょう。」
  母 「はい。」




その17 "カラスの糞"  M.Tの母、代読

 家のお父さんはなぜかカラスに糞をかけられる。
 磨いたばかりの車に「ポトッ」
「あぁ、ついてないなぁ。」と、お父さん。
 でも、糞はついてんです。
 数日後、お仕事の帰りにまた「ポトッ」
「うわ、またかぁ。」とお父さん。
 そして、また「ポトッ」
「またか。」
 その後もよくかけられています。
 なぜ、お父さんはこうもよくカラスに糞をかけられるのかな? なぜ??
  圓窓「なぜだか、みんなで考えよう。」
  ??「頭の匂いが臭いから。」
  ??「お父さんのご先祖はカラスだから。」
  ??「カラスの好きな匂いがついていたから。」
  ??「運がいいから。」
  圓窓「さっき鹿の糞の話だったけど、今度はカラスの糞。どうもこのお笑い道場
    は糞とかトイレが好きだね。」
  ??「しょうゆうこと。」
  圓窓「関係ないよ」




その18 "音楽室の不思議"  H.T

 みなさんの学校には、七不思議とか怪談などの話がありますか?
 私の学校、舟橋小には七不思議はありませんが、こんなうわさがありました。それ
を知ったのは、私が小3の時でした。
「6限の始まりから1時間、音楽室にいると、有名作曲家たちの絵がうごき、そこに
いた者は食われてしまう。」
 そして、何のみちびきか、ちょうど私たちのクラスは6限に音楽があったのです。
 ですが、船小では6限が終わると「帰りの会」という物があり、さぼるわけにもい
かず、ためす機会はありませんでした。
 ですが、男子はめげず、2限と3限の間にある休み時間に行こうとしていました。
 私もまぜてもらい、15分ほど音楽室で待っていました。
 でも、結局、現れず、お開きでした。
 今はもうその絵はありません。運動会が終わる時にはきえていたのです。
 でも、今、思い出してぞっとしました。
 だって、休み時間の前には音楽の授業はなかったはずなのに、メトロノームがひと
りでになっていたのですから……。
  圓窓「これは、後日、原稿で提出してもらった話です。
     最後の一言がきいてますね。
    『メトロノームがひとりでになっていたのですから……。』
     読み終わったあとも、メトロノームの音が耳から離れません。こういう怖さ
    って、素晴らしいです。怖いけど……」

2005・8・21? UP





「とやまスマイル2004」

きらめき未来塾・お笑い道場「大喜利」

2004年10月16日(土)

圓窓「会場は解答者のお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんなどで満員
  です。
   子供たちは張り切っていきましょう。
   まず、挨拶から。Aチームからいきましょう」
Aチーム・鳥越亭早窓
  「去年も来れば今年もくるくる。鳥越亭早窓、只今、参上!」
圓窓「格好いいねぇ」
Aチーム・能沢家おしんこ
  「名前はおしんこですが、漬物は好きではありません」
圓窓「好き嫌い言ってはいけませんよ」
Aチーム・松田家照坊
  「野球をしている、照坊です」
圓窓「将来は大リーグか、日本のプロ野球か、高校野球か、草野球か、あるいは、そ
    れを道端でぼんやり見ているか。楽しみだ」
Aチーム・松田家ドライブ
  「がんばりたいです。ドライブです」
圓窓「ドライブはがんばるよりも、安全運転でいってくださいよ」
Aチーム・石の上三年
  「トマトが大大だ〜い好きな石の上三年です」
圓窓「力んでいるから、嫌いなのかと思ったよ。トマトが大好きって、いいね」
Aチーム・龍亭酔虎
  「すぐ顔が赤くなる酔虎です」
圓窓「原因はお酒じゃないでしょうね。まだ早いよ。
  では、Bチームの挨拶を」
Bチーム・山田家タンボ
  「山に登ると、『ヤマダ、ヤマダ』とからかわれる、山田家タンボです」
圓窓「海に行くと、誰にもなんにも言われないから淋しいでしょう」
Bチーム・白黒亭苦楽
  「いつも学校で演劇の練習をかかさずしている苦楽です」
圓窓「演劇は苦楽のかたまりだからね。今から味わっていれば、いい大人になれるさ
  」
Bチーム・竹林亭竹の子
  「圓窓師匠の三番目の弟子、竹の子です」
圓窓「知らないうちに、弟子になったね」
Bチーム・竹林亭竹の子
  「恥ずかしがり屋ではないけど、ちょっと……、涼風です」
圓窓「涼風は台風とちがって、ちょっとだもんね」
Bチーム・山田家かかし
   「山田家カカシという名前なので、ずぅっとタンボを見て立っています」
圓窓「風景が目に浮かぶね。学校で立たされないでね」
Bチーム・二塚亭大学
  「大学です。将来、大学へ行くかもしれませんが、退学にならないようにがんば
  ります」
圓窓「退学してもいいから、世の中のためになる人間になってね。
   挨拶が終わって、さぁ、これからです。

   まず、第一問です。
   五七五の頭に”” ”” ””を付けて川柳を作ってください。良い答
  えには、みんなで一本締めをしてあげましょう」
全員「はぁい!!!{一斉に手を上げる}」
圓窓「まず、Aチームから。三年さん」
Aチーム・石の上三年
  「やまけん まあり海あり ごころあり」
圓窓「五八六となって次数が多いですね。これを字余りといいます。才能が有り余っ
  ている証拠でしょう。それに、富山県のために宣伝したんだから、一本締め、ヨ
  ーッ シャン。
   では、負けずに、Bチームのかかしさん」
Bチーム・山田家かかし
  「きどきは ま登ろうよ っとるちゃ」
圓窓「『待っとるちゃ』って、地元の言葉だね。わかる、わかる。
   じゃぁ、Aチームの早窓さん」
Aチーム・鳥越亭早窓
  「やまけん っぱり一番 いどはや」
圓窓「『まいどはや』? わかんないなぁ。『いつも早いですね』ってぇのかな」
○○「『やぁ、こんにちは』という挨拶です」
圓窓「ああ、そうか。今度、使ってみよう。
   Bチーム、竹の子さん」
Bチーム・竹林亭竹の子
   「うあんし ぶってみせたい るだけを」
圓窓「わかるな、その気持ち。でも、全部、×だと、できないからね、頑張ってよ。
   Aチーム、照坊さん」
Aチーム・松田家照坊
  「うさんへ めてよお酒 ず健康」
圓窓「お父さんに小言の川柳だね。どのくらい飲んでるの、おとうさんは?」
照坊「毎晩、コップ一杯くらい」
圓窓「そのくらいいいじゃない?」
照坊「それよりも健康が大事」
圓窓「そうだよね。こういう子の気持ちを理解した上で飲んでもらいましょうね。五
  杯でも六杯でも」
照坊「駄目です、そんなに」
圓窓「怖いね、近頃の子供は。
   会場のみなさんに言いますが、子供大喜利は単なる言葉遊びではありませんか
  らね。家庭の事情が赤裸々に告発される教育的な講座ですから、そのおつもりで
  鑑賞しててください。
   それでは、Bチーム。お父さんに対する川柳はありますか? はい、苦楽さん」
Bチーム・白黒亭苦楽
  「うさんが ぶれかぶれに いた種」
圓窓「……? ああ、そうか……。お父さんが畑仕事をしてて、なにかに腹が立って
   やぶれかぶれになって種をまいた、ということかな?」
苦楽「そうではありません。お父さんがお母さんと結婚をしたとき、いろいろあって、
  やぶれかぶれになって種をまいて出来たのが、あたしなんです」
圓窓「なんだって!大変なことが公表されました。いいの、そんなことを言って」
苦楽「お母さんから聞いたから間違いありません」
圓窓「いくらお母さんから聞いたからって……。
  {会場に向かって}会場にいるはずの苦楽さんのお父さん。これに対して一言い
  いたいこと、ありますか? 言いにくいでしょうね。
  {苦楽へ}苦楽さん。最近、お父さんは種をまいている?」
苦楽「わかりません」
圓窓「そうだよね。わかるように蒔くもんじゃないからね。じゃ、お父さんに声援の
  一本締め、ヨーッ シャン。
   Aチーム・酔虎さん。お父さんから離れよう」
Aチーム・龍亭酔虎
  「し上は なことみんな かされて」
圓窓「巧いッ。本格的な川柳だよ、これは。一本締め、ヨーッ シャン。
   Bチーム・大学さん。負けずに」
Bチーム・二塚亭大学
  「んかつと きめし食べて だいける」
圓窓「本格的に太り出すぞ。そんなことをしていると。
   Aチーム・ドライブさん」
Aチーム・松田家ドライブ
  「おしてよ さしいあの子 っている」
圓窓「一篇の詩みたいだね。あるいは、都々逸かな。妙に色っぽいよ。一本締め、ヨ
  ーッ シャン。
   Bチーム・涼風さん。色っぽいのあるかな?」
Bチーム・さわさわ亭涼風
  「みくじを っと買ったが た外れ」
圓窓「色っぽいというより欲だな。色のあとは金だよ。大人の世界になってきたね。
   Aチーム・おしんこさん」
Aチーム・能沢家おしんこ
  「りかえる っぱりやめた た今度」
圓窓「なんだい? なにを取り替えるんだい?」
おしんこ「さぁーーー」
圓窓「誰かわかるかい?」
△△「トイレットペーパー」
圓窓「紙質が薄いから取り替えるということかな?」
◎◎「お父さんを取り替える」
圓窓「そんなことをするんじゃないよ。かわいそうだよ、お父さんが。お父さんから
  離れようよ。
   Bチーム・タンボさん。
Bチーム・山田家タンボ
  「びまくる ぶ蚊に刺され た刺され」
圓窓「ただ刺されたんじゃなくて、また刺されたというところが面白いね。一本締め、
  ヨーッ シャン。

   さて、第二問にいこうか。『なになにみたい』というのをやりましょう。
   解答者は『なになには、なになにみたい』と言ってください。あたしが『どう
  して?』とたずねますから、『だって、なになになんですから』と答えてくださ
  い。わかりますね。
   早速、手が上りましたね。それでは、Aチームの照坊さん」
Aチーム・松田家照坊
  「怒ったお父さんは下手なピッチャーみたい
圓窓「どうして?」
照坊人によく当たるから
圓窓「{会場のみなさんに}さっき言ったばかりでしょう。『答に家庭の事情が現わ
  れる』って。また現われましたよ。
  {照坊さんへ}照坊さんのお父さんは怒りっぽいんだ。
   この際、お父さんをいじめちゃおう。Aチームのドライブさん」
Aチーム・松田家ドライブ
  「出世できないお父さんは紙切れみたい
圓窓「どうして?」
ドライブ「だってヒラ、ヒラ、ヒラ」
圓窓「そりゃ、いじめすぎだよ、ドライブさん。
  {会場のみなさんへ}でも、これは子供が言っているから笑っていられるんです
  よ。お母さんがお父さんに直接言ったら、大喧嘩になって、いずれ離婚でしょう
  ね。
   お父さんに優しく温かい答をあげましょうよ。はい、Bチームのかかしさん」
Bチーム・山田家かかし(山田賢太郎)
  「お父さんは介護の仕事をしてますが、うどん屋みたいだって
圓窓「どうして?」
かかしどちらもコシ(腰)が大事だって
圓窓「巧いッ。一本締め、ヨーッ シャン。
   お父さんから離れましょう。Bチームの涼風さん」
Bチーム・さわさわ亭涼風
  「先生は蚊みたい
圓窓「どうして?」
涼風「だって指す(刺す)から」
圓窓「いいね、これは。でも、先生にさされたからって、けして、叩いてつぶさない
  ようにね、かわいそうだから。
   Aチームの酔虎さん」
Aチーム・龍亭酔虎
  「うちのお母さん、雨あがりの晴れ間みたい
圓窓「どうして?」
酔虎だって、二児(虹)の母だから
圓窓「おお、きれいな答だ。ということは、酔虎さんは虹の一児なんだね。酔虎さん
  はなに色かな?」
酔虎「黄色です」
圓窓「お母さんは?」
酔虎「赤」
圓窓「お父さんは?」
酔虎「……、赤」
圓窓「お父さんもお母さんも赤? 子供からみると親は赤の他人なのかな。でも、き
  れいだから、一本締め、ヨーッ シャン。
   お母さんで、できた人は? Bチームの苦楽さん」
Bチーム・白黒亭苦楽
  「お母さんは太鼓みたい
圓窓「どうして?」
苦楽「だって全体的にドーンとしているから」
圓窓「ドーンとしているのは、体が?」
苦楽「そうではなくて、家の中にいるだけで、ドーンとしている感じが……」
圓窓「存在感、威圧感があるということなのかな」
苦楽「はい」
圓窓「だから、お父さんはやぶれかぶれになって種をまいちゃったんだね、きっと。
   お母さんシリーズでまだあるかな。はい、Aチームの早窓さん」
Aチーム・鳥越亭早窓
  「お母さんが料理するとき、魔女みたいなんです
圓窓「どうして?」
早窓指が{枯れ枝のような手付きをして}こんなで……
圓窓「怖いね、それは。調味料に毒を入れたりしてんの?」
早窓「それはまだ……」
圓窓「いつか、やりそうかな?」
早窓「はい」
圓窓「怖いな。いずれ、お母さんはお掃除をするとき、箒にまたがってどっかへ飛ん
  ちゃうよ、きっと。
   はい、次はBチームの竹の子さん」
Bチーム・竹林亭竹の子
  「新聞紙は逆立ちして読んでもいいみたい
圓窓「どうして?」
竹の子だって、上から読んでも『しんぶんし』、下から読んでも『しんぶんし』
  だもん

圓窓「なるほど。『竹やぶ焼けた』なんてのがあるね。漢字のは『山本山』『三遊亭
  遊三』というのがあるよ。
   Aチームのおしんこさん」
Aチーム・能沢家おしんこ
  「このテーブルって台風みたいなんですよ
圓窓「どうして?」
おしんこだってよく拭(吹)かれるから
圓窓「大きい台風と小さなテーブルを並べて、『ふかれる』と結びつけるところは憎
  いね。一本締め、ヨーッ シャン。
   Bチームのタンボさん」
Bチーム・山田家タンボ
  「国会議員の答弁って鰻みたい
圓窓「どうして?」
タンボ「だって、つかみどころがない」
圓窓「巧い! 子供だってちゃんと政治を見つめているんだ。しっかりしてよ、政治
  家さんたち。このメンバーの中から将来の政治家がでるかもしれない。今の重要
  な答を忘れないでよ。一本締め、ヨーッ シャン。
   続いて重要な答え、出るかな。Aチームの三年さん」
Aチーム・石の上三年
  「圓窓師匠はまるで小学生の算数の足し算みたい
圓窓「どうして?」
三年「だって、とってもやさしいから」
圓窓「超巧い! 今日一番のでき! 一本締めを二回やろう。ヨーッ シャン。ヨー
  ッ シャン。
  {一人の手があがっている}大喜利は最高の答が出たところでやめるのが一番い
  いんだが、一人残ってましたね。大学さんだ。どうしよう……。どうしてもやり
  たい?」
大学「はい」
圓窓「答を言わせないというのはかわいそうだから、やってもらおう。そのかわり、
  今の答より素晴らしいのを頼むよ。一番最後なんだから。はい、Bチームの大学
  さん」
Bチーム・二塚亭大学
  「ハゲ頭の人ってトイレットペーパーの芯だけみたい
圓窓「どうして?」
大学「髪(紙)がないから」
圓窓「よせばよかったよ。なんだい、大学さん。『一番いいのを頼むよ』とあれほど
  いったのに。さっきの三年さんは『圓窓師匠は優しい』ってあんなに褒めてくれ
  たんだよ。それを、なんだい、大学さんはッ。あたしの頭を見て、『髪がないか
  らトイレットペーパーの芯みたい』だって。
大学「だって、本当なんだもん」
圓窓「言われなくてもわかっているよッ。でも、ここで大学さんと喧嘩したら、大喜
  利じゃなくて、プロレスになってしまうよ。
   まぁいいや。トイレットペーパーのことだから、水に流して、終わりにいたし
  ましょう。
   さて、AチームとBチーム、どちらが巧かったか。会場のみなさんの拍手を参
  にしましょう。
   Aチームの勝ちと思う人は拍手を」
会場「ダーーーーーーッ!!!」
圓窓「Bチームの勝ちと思う人は?」
会場「ダーーーーーーーッ!!!」
圓窓「Bチームのほうが二、三人拍手が多かったかな……? そこで、あたしの判定
  としては、Aチームに文学的、詩情的な答がいくつかあったのが、とっても嬉し
  かった。そこで、この勝負は引き分け!!!
   これで、大喜利はお開き。最後は三本締め、ヨーッ シャンシャンシャン シ
  ャンシャンシャン シャンシャンシャン シャン」
2005・9・3 UP






国語・総合的な学習の時間

教師と親の研 修 会

三遊亭圓窓師匠を迎えて
生徒の" おわらいフェスティバル "
2002年12月4日(水)
主催・  国語部会 研修会
会場・八千代台小学校 教室
手紙・八千代市立八千代台小4年生
臨時教師・三遊亭圓窓
思い出に残る授業の演出
              八千代市教育研究会小学校国語部会 部長 田口雄二


 三遊亭円窓師匠。
 拝啓
 朝晩の冷え込みが一層厳しさを増し、暖かな春の訪れが待ち遠しい季節となりまし
た。
 師匠におかれましては、益々ご健勝のことと拝察申し上げます。
 過日は、八千代台市教育研究会小学校国語部会の研修会にて御講演頂きありがとう
ございました。
 部員一同はもちろんのこと、一緒に授業をすることができた子供達の喜びは言葉に
できないほどです。保護者の方々からも素晴らしい経験ができたとお礼の言葉をたく
さん頂きました。
 八千代台小学校では、国語科の研究をしており、師匠からのお話にもありました、
「話す、聞く、思い描く」ということは、今後、研究の中で大切にしていきたいこと
であると考えました。この時代だからこそ、必要なことであると痛切に感じておりま
す。
 また、「演じること」の大切さも教師として考えさせられ、教育指導者としてのあ
り方を見直すこともできました。
 ささやかではありますが、お礼として、子供達の感想文と当日の写真を同封させて
頂きます。
 思い出に残る授業の演出に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
                                    敬具
   円窓より返信:「話す、聞く、思い描く」の重要性を大人にも知っていただ
          きたかったので、伺った甲斐がありました。


                            


      



田口先生「お世話になった圓窓師匠に、お礼の手紙を書きましょう」
生徒一同「ワ〜〜〜イ!!!!」
円窓師匠「返信はアイウエオ順だよ」
生徒一同「ワ〜〜〜イ!!!!」

      


相場颯
 円窓師匠の落語はとてもおもしろかったです。ぞろぞろは本ではおもしろいところ
はあまりなかったけど、円窓師匠の落語は本とちがうからいろいろなところがおもし
ろかったです。
 ありがとうございました。また八千代台小学校に来てください。


      


秋吉駿蔵
 ぼくは落語なんてしらなかったけど、円窓師匠さんがおしえてくれて、初めてしり
ました。
 落語はすごくおもしろくて、動作もつけて、しかも一日一日に話がまい日かわって
いてよかったです。
 そして円窓師匠さんは最初に落語という言ばの意味や昔の人たちは落語をなんとよ
んでいたのかということをおしえてくれました。
 ぼくは円窓師匠さんと落語が好きになりました。ぼくに落語をおしえてくれてどう
もありがとうございました。
   円窓より返信:そうそう、落語のれきしもべんきょうしたね。


       


荒木陽介

 十二月四日のお笑いフェスティバルに来てくれて、ありがとうございました。
 円窓師匠の「ぞろぞろ」は、教科書の「ぞろぞろ」と少しちがったことばがあって、
教科書よりも円窓師匠のほうがおもしろかったです。
 また八千代台小学校にぜひ来てください。
   円窓より返信:教科書もだいじにしてね。


       


荒堀拓
 円窓師匠はとてもしばいがうまく、さすが落語のプロだなと思いました。
 ぼくは、はじめ落語がそんなすきではありませんでした。
 けれど、円窓師匠の落語を見て落語はあんなふうにするんだと思いました。
 ぼくは、円窓師匠から一つ勉強しました。
 また、会った時、落語のたのしさとおわらいを教えて下さい。
   円窓より返信:いろんな人から勉強してくださいね。


       


伊賀拓也
 ぼくは、この日、学校をやすんでしまったのでおわらいフェスティバルをさんかで
きませんでした。
 らくごをきけなくってざんねんでした。
 また八千代台小学校にきてください。
   円窓より返信:また休まないでよ。


                           


       


伊藤沙紀
 12月4日に八千代台小学校に来てくれて、ありがとうございました。
 その時にきいた落語は、私が初めてきいた落語でした。
 でも、初めてきいた落語だけで、「とてもおもしろい」と思いました。
 また八千代台小学校に来て、落語をきかせてください。おねがいします。
   円窓より返信:初めてだけど「とてもおもしろかった」と思ってくれて、あ
          りがとう。


       


井上史子
 この前のお笑いフェスティバルで聞かせていただいた『ぞろぞろ』は、教科書とは
ちがうおもしろさがありました。
 だからすごく笑えました。
 おじいちゃんが私のお兄ちゃんにミュージカルにさそったとき「史子ちゃんはもう
少し大きくなってからね」と言っていたので私は「ミュージカルより落語がいい」と
言いました。
 今日の「落語」と言う言葉を聞いて、改めて落語が好きになりました。
 こないだは本当にありがとうございました。
   円窓より返信:大きくなったら、おじいちゃんを落語にさそってあげてね。


                           


       


稲垣香
 円窓師匠に私たちの調べた笑い話を聞いていただいて、はく手をしてくれたことが
とてもうれしかったです。
 円窓師匠の「ぞろぞろ」は教科書にないおもしろさが、動作がところどころにあっ
て印しょうに残りました。
 円窓師匠の落語の説明の時も笑いがあったことを覚えてます。
 落語がとっても好きになりました。
 たった一日だったけれど八千代台小学校にきてくれて、ありがとうございました。
   円窓より返信:こんど、泊まりがけで行こうかな。


       


今関和樹
 12月4日のおわらいフェスティバルの日、来ていただいてありがとうございまし
た。
 がんばってポスターを書いたりしたりリハーサルを何度もしたりしたかいがありま
した。
 円窓師匠のぞろぞろ、とてもおもしろかったです。
 落語は最後の落ちがとてもおもしろいので好きになりました。
 来年も来てください。
   円窓より返信:うん、またね。


       


今関智樹
 ぼくたちのためにお笑いフェスティバルにきてくれて、ありがとうございました。
 師匠のぞろぞろすごくおもしろかったです。
 ぼくも師匠のようなプロのお笑いの人になりたいです。
 師匠のぞろぞろを聞きに、こんどは家族でよせに聞きにいきます。
   円窓より返信:プロになるには、学校の勉強も大切だよ。


                            


       


岩崎将大
 落語を初めて聞いて、こんなに楽しかったんだなと思いました。
 きものもすてきでした。
 ぞろぞろは教科書とはちがったけど楽しかったです。
 今は、落語をやったりしています。なかなかうまくはできないけど、これからもや
っていきたいです。
 一度よせにも行ってみたいと思いました。
 これからも体に気をつけてがんばって下さい。ぼくもがんばります。
 ありがとうございました。
   円窓より返信:きものまでほめられるとは、うれしいね。


       


恵志泰介
 12月4日のお笑いフェスティバルでの「ぞろぞろ」、とてもおもしろかったです。
 ぞろぞろをはなす前、心でおもいえがくたいせつさのはなしはとてもよくわかりま
した。
 ぼくは、お笑いフェスティバルで友だちと2人で落語をやって、聞くたのしさと話
す楽しさがあじわえました。
 わざわざきてくれて、ありがとうございました。
   円窓より返信:「おもいえがくたいせつさ」をわすれないでね。


       


榎本恭子
 このあいだは私たちの発表を見て下さって、どうもありがとうございました。
 私はあれでせいいっぱいがんばったつもりだったのですが、やはり師匠には負けて
しまいます。
 もっといろいろ勉強して、円窓師匠のようにすてきに落語をえんじてみたいです。
 円窓師匠の「ぞろぞろ」は、教科書にはのっていない部分もあったので、楽しかっ
たです。
 きかいがあったら、また、お笑いフェスティバルをやって、円窓師匠にまた会って、
このあいだとはちがう私たちを見てほしいです。
   円窓より返信:いつか、勝ってね。


       


遠藤竜馬
 この前のおわらいフェスティバルでは、みんなの落語を見てもらってありがとうご
ざいます。
 みんなの発表はどうでしたか? おもしろかったですか。
 いちばん最後にはぞろぞろをやってもらいましたが、すごく上手でした。
 頭の中でそうぞうすることもできました。
 ぼくたちは何人もでやったのにやっぱりプロの円窓師匠にはぜんぜんかないません
でした。
 すごくいいべんきょうになりました。このことを一生わすれません。
 またいつかあえるといいですね。
 落語家をがんばってつづけてください。
 円窓師匠がテレビにうつってたら必ず見ます。
   円窓より返信:一生懸命にやっていたのがよくわかって、うれしかったよ。


       


大甲まい
 円窓師匠の『ぞろぞろ』を聞かせてくれてありがとうございます。
 師匠の『ぞろぞろ』はきょうかしょにのっていない成田や八千代などがあり、とて
もうれしかったです。
 またこんど八千代台小学校に来てください。
    円窓より返信:みなさんの知っている地元の知名をアドリブで入れたんです
           よ。これも落語のおもしろさの一つです。


       


大島えり
 わたしは、えんそうさんの落語をきいてとても楽しかったです。
 わたしは毎日アニメばかり見ていたけど、最近はお笑いテレビもみるようになりま
した。
 お父さんにもときどき「落語聞きにいこう」といいます。わたしは、とっても落語
が好きになりました。
 これからもたくさん落語を聞きたいです。それと、またこんど来てください。おね
がいします!
    円窓より返信:お父さんをきょういくしてあげて。


       


大友けいすけ
 12月4日は八千代台小学校に来てくれて、ありがとうございます。
 おわらいフェスティバルはとてもたのしかったです。
 ぼくのグループに一人これなかった人がいます。とてもざんねんでした。
 でも、三遊亭円窓師匠のぞろぞろは教か書とはぜんぜんちがったです。
 落語を聞いてとてもおもしろかったです。
 来年また八千代台小学校に来てください。
    円窓より返信:休んだ人に「ぞろぞろ」をやってあげて?


                           


       


岡本彩花
 一番最後の師匠がやった「ぞろぞろ」の落語はとてもすばらしかったです。
 それに、おじいさん、おばあさん役、お客さんの役、どれもみんなおもしろかった
です。
 それからその前に私たちも「ぞろぞろ」をやりました。ちょっとつかえたり、わか
んない所もありました。やっぱり師匠にはかないませんでした。
 でも私は落語が好きになりました。
 ほんとうにお笑いフェスティバルに来てくださって、ありがとうございました。
   円窓より返信:その役になりきるって、わかるかな。おじいさんのつもり、
          おばあさんのつもりでやることだよ。


       


沖三奈絵
 おわらいフェスティバルでの円窓師匠の「ぞろぞろ」はとてもおもしろかったです。
 また円窓師匠と写真をとってもらってとてもうれしいです。
「ぞろぞろ」を紙しばいにしてくださって、ありがとうございます。
 わたしは落語をたくさん勉強したいと思います。だから円窓師匠が八千代台小学校
に来るのを待ってます。
   円窓より返信:紙しばいもやってみて。


                             


       


小熊江利果
 このあいだ、わたしたちのお笑いフェスティバルに来て落語も聞かせてくれて、あ
りがとうございました。
 師匠の落語「ぞろぞろ」を聞いて教科書とはとてもちがって、師匠がいってたとお
りでした。
 わたしは落語がどんなものかもしりませんでした。でも師匠の落語を聞いて、初め
てしりました。
 師匠の落語をまた聞きたいです。
   円窓より返信:落語はやるたびにちがう芸なんです。だから、教科書とちが
          って当然なんです。


       


上村光司
 この前のおわらいフェスティバルに来てくれてありがとうございました。
 ぼくは今まで落語というものを聞いたりしたことがなかったのでとてもおもしろか
ったです。
 これから落語を聞く時があったら、ぜひ聞きたいです。それにぼくは落語家に会え
るなんてゆめみたいだったです。
 あと、ぞろぞろもとてもうまくてもう一度聞きたいです。
 また八千代台小学校に来てください。まってます。
   円窓より返信:どんどん聞いてください。


       


亀井裕里
 わたしはたのしみにしていたお笑いフェスティバルの日に休んでしましたした。
 先生や友だちが「おもしろかったよ」といっていたので「わたしもむりやり行けば
よかったなぁ」と思っていました。
 落語がよくわからなかったので、円窓師匠さんにしつ問して落語をすきになろうと
楽しみにしていました。
 いそがしいかもしれませんが、またきてください。
   円窓より返信:じゃ、しつ問を考えておいてね、いつか会える日のために。


                            


       


亀山和
 このまえのおわらいフェスティバルに来てくれて、ありがとうございました。
 ぼくは円窓師匠「ぞろぞろ」を聞いてとても感動しました。
 だって一人で何人分ものセリフを暗記して、しかも一語一語にとても気持ちが入っ
ていたからです。
 だからぼくは円窓師匠さんのようなりっぱな落語家になってみたいです。
 これからもがんばってください。
   円窓より返信:「一語一語にとても気持ちが入っていた」と、そこまで聞い
          てくれて、うれしいよ。


       


川井彩加
 色々、私達の目の前で落語を見させてもらったり、聞かせてもらったり、ありがと
うございます。
 私達も、落語のことで、勉強になりました。
 お笑いフェスティバルは楽しくて、師匠の落語もとてもすばらしかったです。
 また、今度も落語の色々な物を見させてください。
 ぞろぞろも本物だと思ってびっくりしてしまいました。
 また今度も、学校に来て下さい。お待ちしています。
   円窓より返信:見るもの、聞くもの、すべて勉強だと思ってね。


       


工藤沙八夏
 このあいだ学校にきてくれて、ありがとうございました。
 私たちのグループはぞろぞろの紙しばいでした。
 師匠。私たちにぞろぞろの落語、ありがとうございました。
 わたしは落語の勉強をしはじめてから、とっても好きになりました。
 ぞろぞろのプレゼント、本当にありがとうございました。
 もう一度、お笑いフェスティバルをやって師匠にまたあいたいです。
 師匠、これからもがんばってください。
   円窓より返信:また会うころには、みんな大きくなっているだろうね。


                           


       


久保岳
 円窓師匠、八千代台小学校に来て下さって、ありがとうございました。
 円窓師匠がぼく達の前で「ぞろぞろ」を演じてくれたので、ぼくと彗君(友達)の
お笑いにも自信がついてきました。
 この「落語」の授業で生きていく中でも笑うと言う大切な事が学べました。
 ぼくは、円窓師匠みたいなゆかいな人に会えたのも心の宝物になりました。
   円窓より返信:心の宝物になれて、とってもうれしいよ。


       


小池優佳

 おわらいフェスティバルの時、聞かせてもらった「ぞろぞろ」や落語の話、とても
おもしろかったです。
 落ちの意味がわかったから、おもしろくなってきました。
 自分でも作ってみようと思っています。
 ぜひまた八千代台小学校に来て落語を聞かせてください。
 どうもありがとうございました。
   円窓より返信:落語作家をめざすの? すご〜〜い!!!


       


小山大輝
 12月4日、B(2:5〜2:20)で、ずっとぼくたちの「ぞろぞろ」を見てて、
ありがとうございます。
 フェスティバルが終わってから先生に「師匠がじぃーと見てて『あの子はうまい!』
と言ってたよ。」と言われました。
 ぼくは円窓師匠の落語を聞いて「おもしろい」「プロはやっぱりちがう」と思いま
した。
 ぜひまたきてください。
   円窓より返信:あららら。お返しにほめてくれましたね。ありがとう。


                            


       


斉木れいな
 三遊亭円窓師匠がやってくださった「ぞろぞろ」。生の「ぞろぞろ」を聞けて、と
てもうれしかったです。
 家にかえってお母さんにそのことを話したら、うらやましがっていました。
 あの時「ぞろぞろ」を聞かせて下さって、ありがとうございました。
 この事がきっかけで、落語のおもしろさがわかるような気がしました。
 もしよろしければ、また円窓師匠の落語が聞きたいです。
 だから、八千代台小にまた来て下さったらとてもうれしいです。
   円窓より返信:いつかね。そのとき、おかあさんに声をかけてね。


       


斉田里緒菜
 十二月四日、きてくれてありがとうございます。
 円窓師匠のぞろぞろは、教科書にのっていたぞろぞろとちょっとにていたけど、円
窓師匠のぞろぞろのほうがとてもおもしろかったです。
 円窓師匠はおわらいフェスティバルたのしかったですか? 
 また、八千代台小にぜひきてください。
「円窓師匠、本当にきてくれてありがとうございます。」
   円窓より返信:たのしかったというより、みなさんがべんきょうしているの
          がわかって、とてもうれしかった。


                            


       


佐藤奈央
 おわらいフェスティバルのほかのグループの落語・落語のぺイプサート(圓窓註:
紙製の人形劇)・笑い話のげき、いろいろなものがありました。
 その人たちの落語や笑い話を聞いたらすごいと思いました。
 でも本物の落語を聞いて落語が好きになりました。
 また、落語が聞きたいのでぜひきてください。
   円窓より返信:もっともっと好きになってね。


       


椎野えりか
 私たちに落語とはどういうことなのか、教えてくれてありがとうございました。
 私たちのグループはとちゅうでつっかえたり、言葉をまちがえたりしてちょっと失
敗したけど、でも、師匠さんが最後、私たちにぞろぞろを見せてくれたことで落語が
とても勉強になりました。
 いまでは私の頭からあのおわらいフェスティバルのことがはなれず、いまでも忘れ
られません。
 また来年も八千代台小学校に来てみてください。
   円窓より返信:つっかえたり、まちがえたりも勉強のうちだよ。最初からう
          まい人なんて、世の中に一人もいないんだよ。失敗しながら、
          だんだんにうまくなるの。


       


茂田佳奈子
 12月4日(水)に円窓師匠がきてくれてありがとうございました。
 私は、ほんとうの落語を聞いたのははじめてでとてもおもしろかったです。
「ぞろぞろ」で話し方によって、みんながわらったりしたのでおなかがいたくなりま
した。
 でも、もっといろいろな落語を聞いてみたいです。
 ほんとうにありがとうございます。
 ☆できれば、きてもらってもういちど落語を聞いてみたいと思いました。
   円窓より返信:夢にえがいていれば、いつかあえるさ。


       


田中あきら
 このあいだ学校に来てくれて、ありがとうございました。
 あの日から落語にきょうみをもちました。
 前まではぜんぜんきょうみがなかったけど、初めて聞いたときに好きになりました。
 あんなに長いぞろぞろをうまく読めるかなと思いました。
 また八千代台小学校にきてください。
   円窓より返信:きょうみはずーっともっててね。


                            


        


田中隆貴
 12月4日にやったおわらいフェスティバルに来てくれて、ありがとうございまし
た。
「ぞろぞろ」を聞いて楽しかったです。
 あと、教科書にのっている「ぞろぞろ」よりおもしろかったです。
 ぼくたちのはんは、落語をやって、そして、円窓師匠の落語を聞いて落語が好きに
なりました。
   円窓より返信:ずぅっと好きでいてね。


       


土井かずみ
 12月4日、水曜日におわらいフェスティバルをやりました。
 さいしょに、わたしたちがやって、最後に落語をやっておもしろいところがあった
ので、わらっちゃいました。
 おもしろいところは、ぞろぞろわらじがでて、きゅうに円窓師匠のことばが出てこ
なくなったのがおもしろかったです。
 また八千代台小に来てください。落語をやってくれてありがとうございました。
   円窓より返信:あれはことばを忘れたのではないんだよ。間(ま)だよ。


       


豊田将史
 12月4日に八千代市立八千代台小学校でやった「おわらいフェスティバル」に来
てくれてありがとうございました。
 おわらいフェスティバルでぼくたちが発表した「ぞろぞろ」覚えていますか。
 発表がおわって本当の「ぞろぞろ」を見て「やっぱり本当のぞろぞろはすごいな」
と思いました、
 また八千代台小に来て下さい。
   円窓より返信:大勢で、やってたね。


                            


       


中村裕樹
 この前のお笑いフェスティバルに来てくれて、ありがとうございました。おもしろ
かったです。
 円窓師匠がぼくたちに所を見てくれて、どきどきしました。
 クラスでおたのしみ会をやった時も、窓側にいた久保くんたちがおわらいをやりま
した。
 今も楽しくおわらいをやっています。
 円窓師匠の「ぞろぞろ」おもしろかったです。
 これからも落語をがんばってください。
   円窓より返信:どきどきしたって? あたしはポーッとしましたよ。


       


西尾健太
 円窓師匠、ぞろぞろをやってくれてありがとうございます。
 短い時間でしたけど、今でも耳にのこっています。
 ぼくたちだけでなく、今の三年生たちにぞろぞろを聞かせて、落語をぜひたのしま
せてください。
 たぶん、千葉県の中の小学校で師匠の本物のぞろぞろを聞いたのは、ぼくたちだけ
だと思います。
 そんなきかいをつくってくれた先生、師匠にかんしゃしています。
 師匠のおかげで、ぞろぞろがとても大好きになりました。
 八千代台小にきていただきありがとうございます。
   円窓より返信:三年生は来年、落語のべんきょうするんだよね。


                            


       


西野佳邦
 三遊亭円窓さん、この間はどうもありがとうございました。
 三遊亭円窓さんのぞろぞろと教科書のぞろぞろはちがい、おもしろかったです。
 そのちょうしでこれからも落語をがんばってください。
 円窓より返信:西野くんも、その「ちょうし」をわすれずにがんばってね。


       


西村隆佑
 今回、お笑いフェスティバルに来てくれて、ありがとうございました。
 落語「ぞろぞろ」をやってくれた時、本当に教科書と全然ちがうなあと感心しまし
た。
 まさにその通り、「落ちを語る」というのがよくわかりました。
 師匠のことは、わすれません。
 師匠が来てくれたから、発表がうまくいきました。来てくれてありがとうございま
した。
 これからも、落語家としてがんばって下さい。
   円窓より返信:上からよんでね。下からよむと、「語るに落ちる」って、あ
          まりよくないんだ。わかるかな。


       


野沢菜美
 世界の笑い話をやった野沢☆菜美で〜す。
 お笑いフェスティバルは、とっても楽しかったです。本物の落語を聞いたのは初め
てで「すごいな。」と思いました。
 円窓師匠の「ぞろぞろ」は、教科書で読むより、とてもおもしろくて、楽しかった
です。
 どうもありがとうございました、
 とってもとっても楽しかったです。また、来て下さい。
 本当にありがとうございました。
   円窓より返信:なんでも、ライブがいちばんいいんだよ。


                            


       


はま中りほ
 私は、円窓さんに会えて、そして、本物のぞろぞろを聞いて、教科書よりも、楽し
い、おもしろいぞろぞろでした。
 その日、私は初めて落語を楽しみました。
 なので、来年もぜひ八千代台小学校に落語を聞かせに来て下さい。
 12月4日は、どうもありがとうございました。
   円窓より返信:本当のことを言うと、落語は読むより聞くほうがいいんです。


       


林望
 おわらいフェスティバルのとき、わたしたちがやったのを見てくれてありがとうご
ざいます。
 師匠のやった「ぞろぞろ」は、わたしたちがやっていたのとぜんぜんちがってとて
もたのしかったです。
 また八千代台小学校にきてください。
   円窓より返信:そんなにちがってないよ、きっと。


       


原川愛梨
 12月4日のおわらいフェスティバルに来てくれて、ありがとうございました。
 ほんものの「ぞろぞろ」をきいてすごく心にのこりました。
 私は落語が大好きになりました。
 私たちのおわらいフェスティバル楽しかったですか?
 私は落語をやってみて、落語はいろいろな落語があることにきづきました。
 大阪の落語、江戸の落語です。
 ぜひ来年も八千代台小学校に来て楽しませてください。
 多くの人のためにがんばってください。
   円窓より返信:がんばるから、愛梨さんもがんばってね。


       


原野由利子
 私は教科書にのっている本物の師匠さんが来ると聞いてドキドキしました。
 そのため自分たちの練習もはりきってやりました。
 師匠がちらっと見えた時「うわぁ、本物だぁ」と思いました。
 私たちがやる時、円窓師匠がちょっと見てくれました。うれしかったです。
 でも最後の師匠がやってくれた「ぞろぞろ」ははく力があって本当に話し方がじょ
うずです。
 本当の笑いをおしえてくれて、ありがとうございました。
 円窓より返信:由利子さんだって、本物だよ。


       


平石芙美
 円窓師匠さん、「ぞろぞろ」、とってもたのしかったです。ありがとうございます。
 わたしたちのグループに来ていただいて本をもらってくれましたし、ホワイトボー
ドもみてくれてありがとうございます。
 ぞろぞろがとっても心にしみました。
 わたしは落語のべんきょうをしてみて、おもしろさやことばのふかさがわかりまし
た。
「気持ちやばめんを考えてやっているんだなー」とも思いました。
 ぜひまた八千代台小学校に来てください。
 ほんとうにありがとうございました。
   円窓より返信:歌も劇も、気持ちやばめんがだいじなんだよ。


       


平田加奈
 この前、お笑いフェスティバルに来てくれて、ありがとうございました。
 私はフェスティバルで「ぞろぞろ」の紙しばいをやっていました。
 円窓師匠さんの「ぞろぞろ」は私たちが紙しばいでやっていた「ぞろぞろ」とは全
然ちがっていたので、すごくおもしろかったです。
   円窓より返信:あの紙しばい、見ましたよ。パチパチパチ。


                           


       


藤原裕太郎
 12月4日のとき、おわらいフェスティバルをやったとき、ぼくはBブロックで、
入り口のそばでやって、Aブロックが終わったら、次にBブロックのとき、ぼくたち
の笑い話をやって、すべてのブロックが終わり、最ごに円窓師匠の落語をみせてくれ
て、ありがとうございます。
 またきてください。
   円窓より返信:順番がよくわかりました。


       


藤田悠平
 この間は、ありがとうございます。
 ぼくは落語というのがわかんなかったです。けど、落語をやってみて、落語がすご
く楽しいのがわかりました。それいらい、ぼくは、落語が大好きになりました。
 こういうふうになったのも、全部、円窓師匠のおかげです。
 ぼくは、また八千代台小学校にきてほしいです。そして、ぞろぞろも、もう一回き
きたいです。
 円窓師匠のことは、ぜったいにわすれません。
 そして、落語のこともわすれません。
   円窓より返信:みなさんのことも、わすれないよ。


       


町田直紀
 このあいだは、お笑いフェスティバルにきていただいて、本当にありがとうござい
ました。
 円窓師匠が部屋に入った時、みんながかんどうしました。
 でも、一番心に残った事は、円窓師匠がぼくたちのおわらいをほめてくれた事です。
 円窓師匠から、落語は見る事ではなく、聞く事がだいじな事を一つべんきょうしま
した。
 しかも、教科書とはまったくちがうぞろぞろをやってくださって、どうもありがと
うございました。本当にありがとうございました。
   円窓より返信:そうだよ。落語は見るじゃなくて、聞くだよ。


       


松井奈都美
 わたしは中国の笑い話コーナーをやっていました。師匠が笑い話コーナーへ来てく
れたとき、うれしかったです。
 落語は初めよく分からなかったけれど、お笑いフェスティバルをやって落語や笑い
話を楽しく勉強できました。
 師匠の落語を見たとき「すごいはく力だな」と思いました。師匠の落語、おもしろ
かったです。
 お笑いフェスティバルの準備、楽しかったです。
 八千代台小学校で落語をやってくれて、ありがとうございました。
   円窓より返信:はく力を感じてくれたんだね。


       


松原悠真
 お笑いフェスティバルは楽しかったです。
 また八千代台小学校にきてください。
 ありがとうございました。
   円窓より返信:そういう日がきたら、いいね。


       


松村拓
 円窓師匠の落語は、「やってくれるかもしれない」って聞かされて、ぼくらの落語
よりじょうずだなと思ってたけど、じっさいに聞いてみて思った以上にすごかった。
 そして本のとおりじゃなくて途中で「八千代台小学校」とかいれてくれておもしろ
かったです。
 本物の落語を聞かされて落語のおもしろさ、楽しさがわかりました。
 ありがとうございました。
   円窓より返信:「思った以上にすごかった」って、うれしいなぁ!!


       


松本拓也
 ぞろぞろの落語、すごくおもしろかったです。
 落語は、初めて見たのでうきうきしました。
 ぼくたちがやったお笑いは、おもしろかったですか? おもしろいならよかったで
す。
 おもしろい落語を見せてくれて、ありがとうございました。
   円窓より返信:かんどうした!!!


                           


       


松本剛志
 三遊亭円窓師匠、あの日はありがとうございました。
 三遊亭円窓師匠のぞろぞろを聞いてから、落語がとてもすきになりました。
 とくに、落語の話しながら動きをするところがわかりやすく、よりおもしろくなる
からそこがすきです。
 あの時、三遊亭円窓師匠が特別にぞろぞろを見せてくれたからです。
 さいごに、三遊亭円窓師匠、ほんとうにありがとうございました。
   円窓より返信:話をしながら「しぐさ」は松本君もしているでしょう。


       


宮内英俊
 12月4日は、お笑いフェスティバルにきてくれて、どうもありがとうございまし
た。
 ぼくたちの落語や笑い話を聞いてくれて、ぞろぞろを聞かせてくれたり、落語のこ
とを教えてくれたりして、八千代台小学校のことをぞろぞろの中にいれたりしてくれ
て、とてもおもしろかったです。
 また、八千代台小学校にきてください。
 どうもありがとうございました。
   円窓より返信:「はんじょうした茶店のぎょうれつが、浅草から八千代台小
          学校まで」ってぇね。


       


三宅祐利花
 円窓師匠の生の落語「ぞろぞろ」は、きょうかしょではあじわえない楽しい落語で
した。
 きょうかしょで見た「ぞろぞろ」よりも落語で聞いて思いえがいた落語のほうがよ
っぽどおもしろかったです。
 私たちの八千代台小だけでなく、ほかの学校の子どもたちにも、その円窓師匠の落
語「ぞろぞろ」を聞かせてあげてください。
 また、いつか八千代台小に来て落語「ぞろぞろ」を聞かせてください。
 どうもありがとうございました。
   円窓より返信:なんとやさしいその心。「ほかの学校の子どもたちにも」な
          んて、なかなか言えるものではありません。おとなになっても、
          もちつづけてくださいね。


       


森川たかふみ
 12月4日、ありがとうございました。
 ぞろぞろの話を聞かせてくれて、おもしろくておかしかったです。
 ぼくは楽しかったです。ぼくは落語をたのしめました。
 また話を聞かせてください。
   円窓より返信:「おもしろく、おかしく、楽しく、たのしめた」って? よ
          かった、よかった。


       


八木真麻
 12月4日の「おわらいフェスティバル」とっても楽しかったです。
 最後に三遊亭円窓師匠の「なま」で「ぞろぞろ」を見るのではなく、円窓師匠の「
ぞろぞろ」を聞いてとっても楽しかったです。
 本当に落語を楽しませてくれてありがとうございました。
 その話をじまんしたら、お父さんとお母さんも見たかったとざんねんがっていまし
た。
 一人一人の役になりきってた円窓師匠を見て感動しました。
 またぜひ、八千代台小に来てみんなを楽しませてください。
   円窓より返信:真麻さんが両親に落語を聞かせてあげたら?


       


八代歩実
 12月4日に八千代台小学校に来てくれて、ありがとうございました。
 落語「ぞろぞろ」もとってもよかったです。
 また教科書とはちがう円窓師匠なまの「ぞろぞろ」がすごく楽しめました。
 また八千代台小学校に来て「ぞろぞろ」じゃないほかの話を聞かせてください。
   円窓より返信:リクエストだね。なにがいいかな?


       


山川紗季
 この前のおわらいフェスティバルは楽しかったです。
 ぞろぞろを師匠さんにやっていただいたので、わたしたちがやったのとすこしちが
っておもしろかったです。
 今も、おわらいをやったりして楽しんでやってます。
 ぞろぞろの紙しばいを先生に見せてもらいました。
 わたしたちはおわらいフェスティバルで、おもしろい本をしょうかいしたのですが、
練習がたいへんでした。
 でも本番はうまくできました。それに楽しかったです。
 おわらいフェスティバルにきてくださって、ありがとうございました。
   円窓より返信:[ぞろぞろ]の紙芝居も練習してやってね。


       


山川詩織
 12月4日はありがとうございます。
 本物の落語を聞けてうれしかったです。
 家のお母さんがいきたがっていました。
 円窓師匠が来てくれて、落語の事がいろいろわかりました。
「落語は見るのではなくて、聞くものだ」と教えてくれました。
 私が一番おもいでに残っているのは、塩づけの所です。笑ってしまいました。
 またきかいがあったら、八千代台小学校へ来てください。
 まってます。
   円窓より返信:お母さんによろしくね。


       


山崎冬馬
 ぞろぞろの落語はとてもすごかったです。
 自分で考えてうまくできるなんてびっくりしました。
 落語はあまりわからなかったけど、師匠さんの話を聞いてよくわかりました。
 また来てぼくたちにいろいろなことをおしえてください。
 いそがしいのに来てくれて、ありがとうございました。
 たくさん学べました。もっといろいろな落語を聞かせてください。
 まってます。
   円窓より返信:落語はちゃんと聞いていれば、だれにだってわかるものなん
          だよ。


                           


       


山田治樹
 12/4のおわらいフェスティバルありがとうございます。
 ぞろぞろを聞いてぼくたちとちがうどうさや声はすごくよかったです。
 師匠のぞろぞろはけっこうおもしろかったです。
 顔のひょうじょうもわかりやすかったので、自分で思いうかべることができました。
 落語は思いうかべるのがとてもたのしい物だから、また聞きたいです。
 また、八千代台小に来てほしいな。
    円窓より返信:思いうかべることができたのは、すごいことだよ。


       


山村一路
 すごくおもしろい「ぞろぞろ」をやってくれて、ありがとうございました。
 ぼくたちは落語をいっぱいれんしゅうしています。
 円窓師匠さんも落語をがんばって、八千代台小学校にまたきてください。
   円窓より返信:一路さんに負けないようにがんばります。



横田亮
 円窓師匠さんのぞろぞろを聞いておもしろくて楽しかったです。
 さいごに写真もいっしょにとってくれて、ありがとうございました。
 ぼくは円窓師匠がくるのを楽しみに待っていました。
 お笑いフェスティバルにきてくれて、ありがとうございました。
 円窓師匠がきてくれたから、いい思いでになりました。
 またこういうことをしたいです。
   円窓より返信:思い出はなんねんたっても、忘れずにね。


       


吉沢美咲
 12月4日は八千代台小学校に来てくれて、ありがとうございました。
 私は今でも円窓師匠といっしょにおわらいフェスティバルをひらいた日と、いっし
ょにべんきょうした日、今でも心の中に残しておいています。
 そして、今も、円窓師匠がやってくれたあの「ぞろぞろ」とてもすごかったですね!
 私たちも「ぞろぞろ」をやっていたけど、師匠にはかないませんでした。 
 そして最後ですけど、いつまでも元気な師匠でいてください。
 ありがとうございました。
   円窓より返信:「すごかったですね!」って、「!」のサービスをありがとう。


       


吉田美紅
 おわらいフェスティバルで落語についていろいろわかりました。
 最後に「ぞろぞろ」を聞いてとてもおもしろかったです。
 そして落語を楽しみました。
 それに八千代台小学校に来てくれて、ありがとうございました。
   円窓より返信:よくべんきょうしたもんね。


       


吉野愛佳
 お笑いフェスティバルにきてくださいまして、ありがとうございました。
 最後の「ぞろぞろ」は、とても楽しかったです。
 あんなに役がたくさんあるのに、それを暗記して、とてもすごいと思いました。
 最後にみんなでとった写真はとても記念品となりました。
 どうぞこれからもお仕事がんばってくださいね。
   円窓より返信:記念品、だいじにしてね。


       


和田一敏
 ぼくたちの発表を見てくれて、ありがとうございました。
練習をしてきた発表、おもしろかったですか? おもしろかったなら、とてもうれ
しいです。
 円窓師匠がやった「ぞろぞろ」も、とてもおもしろかったです。
 特に、2年前のカビくさいだがしをやっぱり食べない事にした客や、1年前にさわ
ったらぼろぼろになりそうになったわらじの事が、おもしろかったです。
 できたらですが、またこられたら、ぜひきてください。
 ぼくはいつでもおまちしています。
 今回はどうもありがとうございました。
   円窓より返信:「だがし」はきょうかしょにはなかったでしょう。


       


読み終えて
「子どもたちが理解してくれた」       三遊亭 圓窓


 子どもたちの勉強ぶり、そして教師の指導ぶりが手にとるようにわかって、とても
感激しております。
 親たちはどうなのかが、わからなかったのは残念……。(笑)
 子どもたちはこれを機会に「落語、円窓、師匠、紙芝居」などの漢字も覚えたよう
ですし、妙にうれしくなりました。
 それよりもなによりも、子どもたちが「話す・聞く・思い描く」を理解してくれた
ことが重要です。
 現代の遊び呆けた大人たちより教室で落語の勉強している子どもたちのほうが、日
本のためになる将来性は充分にあります。
 期待してもいいでしょう。
 今後も落語の勉強は続けてください。


        
2003・4・29 UP








  筑波小4部4年の感想

子供達の成果の跡の"ビデオ"と"手紙"



圓窓師匠。
 ごぶさたしております。筑波大附属小学校の青木です。
 6月の研究会では、本校にお越し頂き、ありがとうございました。
 あそこで教えていただいた後、子供達は益々やる気を見せて、落語に取り組みまし
た。遅くなりましたが、その成果を録画したクラスのビデオができましたので、子供
の手紙と一緒に送らせていただきます。
 お忙しいとは存じますが、お仕事の合間にご覧いただければ幸いです。
 また、師匠のご紹介で11月8日(月)には、[ぞろぞろ]のビデオ撮影をさせてい
ただけることになり、まことにありがとうございます。
 子供達も、師匠に再びお会いできる事を楽しみにしております。
 どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 朝夕はだいぶ涼しくなってまいりました。ご自愛下さい。
平成11年10月12日 4部4年担任 青木 伸生


 圓窓のひとりごと
「公開授業ではあたしも先生として乗り込んでみて、どうなることかと、
悩んだ部分もありましたが、やってみると、あたしが子供たちの張り切
りように圧倒されたようで、嬉しい悲鳴をあげたほどです。
 大人より子供たちのほうが数倍も頼もしいですね。
 今後の落語教育も明るいと思います。
 お互いに頑張りましょう」



まちがえても うまくごまかせない

 

圓窓師匠へ。
 4部年4組のビデオ撮影もぶじ終わりました。
 私たちがやった落語は、[ぞろぞろ]です。
 ぶたいの上にすわると、すぐきんちょうしてしまいました。
 2回まちがえてしまい、すぐどじってしまい、とてもはずかしかったです。
 師匠みたいに、まちがえても、うまくごまかすのは、まだできません。

 落語を勉強して思った事。
・ 本番の時、そう自分が思ったみたいにはできませんでした。
・ れんしゅうしても、そううまくはいかないのをまなびました。
4部4年 桃井 杏理


 圓窓のひとりごと
「こりゃ、おどろいた。
『師匠みたいに、まちがえても、うまくごまかすのは、まだできません』
って。
 あたしがごまかしているのが、杏里ちゃんにばれちゃったな」



落語のむずかしさが わかった
 

三遊亭圓窓師匠へ。
 私は1年生のときに、初めて落語を聞きました。そのときは、落語のむずかしさを
何も知りませんでした。
 でも、じっさい自分が落語をやるとなると、むずかしくてなかなか上手にできませ
んでした。
 やっとのことで話を覚えると、今度はそのやくになりきる練習です。
 気に入らないところは、何度もやりなおして練習をしました。なかなかなできなく
て、少し不安になったこともありました。
 そんなとき、研究会で圓窓師匠の[寿限無]を聞いて、なんだか勇気がわいてきた
ような気がしました。
 その後も、何度も練習をしました。
 しかし、本番で私がいっしょうけんめいにやっているのに、お客さんが遊んでいる
人がいて、気がちってしっぱいしてしまったので、もう一度撮影をやりなおしました。
 そこで、初めて落語家さんのすごい所がわかりました。それは、お客さんが遊んで
いても、そのままつづけることができることです。
 私は、今まで『やくになりきる』ということをめあてにしてきましたが、今度落語
をやるときは、もう一つ『お客さんがちゃんと聞いてくれなくても、そのままつづけ
る』ということをめあてにしたいと思います。
4部4年 鈴木 理紗


 圓窓のひとりごと
「理紗ちゃんは1年のときに落語を聞いたの? あたしより早いな、こ
りゃ。あたしは高学年になってからだったと思う。正直いって、はっき
りとは覚えていない。理紗はちゃんと覚えているんだから、すごい。
 それに、『お客さんがちゃんと聞いてくれなくても、そのままつづけ
ることをめあてにする』なんて、プロ級だな、その考えは。
 これからも、落語から、なにかいいものを見つけてくださいね」



本番では メチャクチャ


圓窓師匠へ。
 落語の撮影が終わりました。
 私は最初「こんな長い物をおぼえて、それを撮影するなんて、私にはぜったいにむ
りだ」と思っていました。
 でも、円窓師匠に教えてもらった、目を使うと、なぜかだんだんおぼえるのが楽に
なったような気がしました。
 そして、撮影の日、すっごくドキドキしました。
 私のやった落語は[ぞろぞろ]でした。[ぞろぞろ]は、ほかの落語にくらべれば、
ずいぶん短い落語で「もうかんぺきだ」と思っていました。
 でも、本番になったら、急に忘れてしまい、メチャクチャになってしまいました。
 圓窓師匠は、いつも人前でやっているのに、よくきんちょうしないでいられますね。
 私には、どうしてもそれができません。また、学校に来て、いろいろ教えて下さい。
4部4年 鎌田 枝里


 圓窓のひとりごと
「落語を聞くのは楽しいけど、やるのはむずかしいということが、わか
っただけでも、枝里ちゃんにとっては大はっけんですよ。このけいけん
を大切にしてください。
 プロだって、きんちょうはしますよ。きんちょうにも、いいきんちょ
うと、悪いきんちょうがあります。いいきんちょうは自分をおちつかせ
てくれます。
 では、いいきんちょうをつかむには、たくさん、れんしゅうをして、
たくさん、けいけんをすることです。これしか、ほうほうはありません」



「すきだから」の意味がわかった


 三遊亭圓窓師匠へ。
 国語の授業で〔わらい〕をテーマに落語が出て来て、たった一言で、私たちは落語
を始めました。
 私は、人前で堂々とできたらいいと思っていたのに、ちょっとたつと、「声を変え
ないようにして、何人もの役をしたい」などに目当てが段々変わってきました。
 それと同じ感じに私のやった[寿限無]もうまく出来るようになって来ました。
 私たちは前、小金馬師匠に「なぜ落語をやっているのか」を聞きました。
 師匠は、一言、「すきだからです」と答えました。
 その時は、意味が分からなかったけれど、[寿限無]が出来てから、落語が出来る
ようになってから、分かりました。
 それは、落語をやってみないと分からない、楽しみや、喜びだと思います。
 それがとてもよく分かる時は、落ちなどでわらってくれる時です。
 そのわらってくれる時、私は、自分の目当てが成功したと思えました。
 私は、落語を言い終わると、たった一回やっただけなのに、まんぞくしていました。
 だから私は、師匠に手紙を書いたのだと思います。
 これからも、私たちをわらわせて下さい。
4部4年 古谷 亜紗子


 圓窓のひとりごと
「すきだから、する。すきだから、やる。これは大事なことだね。いや
いややったら、うまく出来るわけないもの。
 すきなことをする。すきなものを見る。すきな本をよむ。すきなとも
だちたくさんつくる。そして、すきなべんきょうをいっしょうけんめい
にする。
 自分に大切なことはすきになろうね、亜紗子ちゃん」



練習に こだわる


 圓窓師匠へ。
 私は、[ぞろぞろ]をやりました。
 私は、もっと[ぞろぞろ]をうまくやりたいと思い、しゃべり方、しぐさの練習を
たくさんやりました。
 私は、落語にふれたことがあまりなかったので、むずかしく感じました。
 みんながとてもうまくできていたので、「自分もがんばればできる」と思い、力を
入れました。
 しゃべり方でおじいさんは、江戸っこよ〜うっという感じで、おばあさんは、やさ
しそうに、ゆっくりと言いました。
 そうしたら、だんだん感じがでてきてとてもうれしかったです。
 もう一つ、私にはめあてがありました。それは、練習にこだわることです。こだわ
るところは、いろいろなことにチャレンジしてみることです。
 しかし、本番のとき途中から台本を読んでしまって、ちょっと自分でがっかりして
しまいました。
 落語はいつも聞いてばっかりなので、また落語をやりたいです。
4部4年 新原 靖子(自分でつけた芸名 三遊亭靖子)


 圓窓のひとりごと
「練習にこだわる、なんて、すごい。弟子にきかせたいよ、まったく。
 靖子ちゃんの練習が目にうかぶようです。
 一度や二度のしっぱいで、がっかりすることはありませんよ。あたし
は数えきれないくらい、しっぱいをしてますから」



落語をつくって みたい


円窓師匠へ。  4部4年のビデオ撮影 終わりました。
落語をやってみて、すごくきんちょうした。落語をやるのはむずかしいな、と思い
ました。
最初は、きんちょうして、あまり大きい声ではしゃべれませんでした。
でも、だんだんなれてきておちついてきました。
しゃべりながら、落語家はすごいなぁと思いました。きんちょうしないでしゃべれ
る。上手に話すことができる。
私がそのくらいのレベルになるのは、まだまだ先が遠いと思いました。
でも、何回も練習をして、何時間も練習をしたら、きっと円窓師匠みたいになれる
と思います。
でも、落語の本をみて、自分も落語を作ってみたいな、と思いました。
このクラスで、最後に自分たちだけで落語を作って、しゃべっていた人たちがいま
した。短かったけどとてもおもしろかったです。
落語家のすごい所、なりきってしゃべる、きんちょうしない、堂々と人前でしゃべ
る、これが私の目当てです。
私がやった落語は[ぞろぞろ]です。
4部4年 横田 彩子


 圓窓のひとりごと
「彩子ちゃんがたくさん練習をして、うまくなったら、あたしとニ人会
をやろうかな。〔圓窓・彩子ふたり会〕って。だけど、お客が来るかな。
落語を作ってみたいの? うれしいことをいうね、彩子ちゃんは。ど
んどん作ってみてよ。できたら、きかせてくれないかな」



師匠がきてくれて かんどう



 三遊亭円窓ししょー、こんにちは。
 私は、つくばの女子、つかもとさくかです。
 はじめて「これが落語だ」ってきいたのは、保育園の年中ぐらいの時で、1回、落
語にキョーミがわいて、とりくんだことをいまでもおぼえています。
 円窓師匠が来てくれたとき、すこしかんどうしました。
 一番前だったから、バッチリあたまのさきからつまさきまで見えました。
 家にかえっておかあさんにいってみたら、目がおちるほどおどろいていました。
 目せんもがんばったけど、すごくきんちょうしていたから、まちがえが多くて、ほ
ぼしっぱいしてしまいます。
 どうしたらいいでしょうか?。
 P.S もっともっと落語をしりたいです。
4部4年 塚本 咲翔


 圓窓のひとりごと
「保育園で落語をきいたの? ひゃー、早い。
 『かんどうした』なんて、ほんと? どうかんどうしたの? むねがドキ
ドキした? こんど、あった時もかんどうしてね、かならず。
 しっぱいはだんだん少なくなってきますよ。なれるまで、何度も何度もや
ることです。
 P.S これからも落語をたのしんでください。



いいたいけんが 出来た


 三遊亭円窓師匠へ。
 私は、つくば小の「秋山 美帆」といいます。はじめまして。
 私は円窓師匠の[ぞろぞろ]のかいぞうをさせていただきました。
 私は[ぞろぞろ]がとっても不思ぎだなぁと思いました。なので、やってみればわ
かるかなぁと思ってやってみました。でも、よく分かりませんでした。
 でも、そのかわり「落語は楽しい」という事がわかりました。
 私の目当ては、最初は「人前で堂々と」でしたが、それが出来たので「落語家にな
りきる」にしました。
 私は落語をやって、とてもよかったと思います。
 いいたいけんが出来たなぁと思います。
 私は落語が大好きです。
4部4年 あきやま みほより


 圓窓のひとりごと
「[ぞろぞろ]のどういうところが不思ぎなのか、こんどあった時、おし
えてね。
 落語がたのしい、ということをわかってくれて、ありがとう。
 美帆ちゃんのように『たのしい』といってくれる人が、どんどんふえ
ると思います。
 だって、これから、まいとし、小四の子どもたちが落語のべんきょう
をするんだもの。
 美帆ちゃんも大きくなっても落語を楽しんでね」



落語の世界をくり広げる


 円窓師匠へ。
 小さい時、落語って言う物があると言う事さへ、知りませんでした。
 私の家の近所で、無料公開しているのも、気がつきませんでした。興味を持ってい
なかったからかもしれません。
 住友ホールで見ていたら、師匠がやっていたのは、左右前後を良く見て話してまし
た。
 私が考えたのは、一番後ろの人たちにも落語の世界をくり広げているんだと。この
事は、師匠達の目的ではないでしょうか。
 私の一番の目的は、やっぱり『はっきりと、人前でどうどうと』と言うことです。
 私は、この目的を達成できてうれしいです。
 でも、師匠みたいに、一番後ろの人まで落語の世界にくり広げるのができなくてざ
んねんでした。
 あともう一つ。
 二ヶ月もあったのに、全部おぼえられなかった事でした。なんどもつっかかってし
まいました。
 今度やる時は、この事がなおればいいなと思っています。
4部4年 柏尾 彩


 圓窓のひとりごと
「『左右前後を見るのは、一番後ろの人たちにも落語の世界をくり広げて
いるんだ』という考えはすごいな。
 落語は一人でたくさんの人の前でやるんだから、そのくらいのおおき
なきもちを持たなくてはいけないね。
 だけど、そういう考えを持っているプロはそうないないな。
彩ちゃん。ふだんでも、そうだよ。友だちと話をする時、話の世界をく
り広げるきもちでね」

2000・2・19 UP
[ぞろぞろ]の梗概は、圓窓五百噺付録袋/圓窓五百噺ダイジェスト/ぞろぞろ
[ぞろぞろ]の関連は、教科書の中の落語/学校・教室巡り
[ぞろぞろ]の関連は、教科書の中の落語/教科書の[ぞろぞろ]