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圓窓系定例落語会

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「夢 時 鳩 詣 り」特別音楽会の案内


抱腹絶倒の打楽器!!!
パ ー カ ッ シ ョ ン ファンタジー


2000年10月1日(日)午後2時 開演
伊勢原音楽院 ムジークホール
2500円(大人) 1800円(小中高) ティータイム付


Percussions 福島喜裕(日本フィル打楽器奏者)
           Piano 小川 由希子


ドラマーズ メレンゲ
楽器紹介・有名なフレーズ紹介
スペイン・ボレロ・カルメン
クラッピングミュージック
セプト・ピース
晴れのちブルー
フランス組曲より
コルトピース


お問合わせ・お申込み
伊勢原音楽院ムジークホール: 0463−95−4825
伊勢原市伊勢原2−10−37 小田急線:伊勢原駅 北口:歩8分









「夢 時 鳩 詣 り」特別音楽会の案内

T−Winds(ティーウインズ)木管五重奏の愉しみ


  2000年7月23日(日)午後2時開演
伊勢原音楽院ムジークホール
大人(2000円) 小中高生(1300円)


曲  目

イベール:三つの小品  ダンツィ:五重奏曲ト短調
アメリカンフォークソングズ  日本の歌メドレー


T−Windsは

桐朋学園大学音楽学部出身のメンバーにより
94年に結成された木管五重奏のグループです
フルート:八木英之 オーボエ:片倉聖 クラリネット:井上弦
ホルン:白谷隆 ファゴット:辻崎裕之


お申込み  お問合せ

伊勢原音楽院  п@0463−95−4825
伊勢原市伊勢原2−10−37 (小田急線 伊勢原駅 北口 歩8分)


備 考
圓窓も聞きに行くかもしれない。但し、エンソウはしない。
2000・07・12 UP








「夢 時 鳩 詣 り」観賞文 1

文責 軽部


と き:00/03/18(土) 18:00〜
場 所:夢時鳩(伊勢原・音楽院)
番 組:「圓窓夢時鳩詣り」20周年記念会
落語  窓輝   [転失気]
落語  窓樹   [垂乳根]
漫談  窓里  [議員報告]
落語  吉窓 [長屋の花見]
踊り  吉窓   並木駒形
落語  円窓  [飛ぶ鉄鉢]
大喜利 楽屋一同


『20 周 年 記 念』 大 喜 利


司 会 者


三 遊 亭 圓 窓





解 答 者


三遊亭吉窓 三遊亭窓里 三遊亭窓樹 三遊亭窓輝


司会「この会場は、夢時鳩と書いて、ムジークと読みます。
   この夢時鳩の落語会の20周年記念。その最後は大喜利です。
   テレビでやるような大喜利とは、ちょいとばかりわけが違います。録音、録画、
  編集は一切しておりません。ぶっつけ本番の生番組です。(笑)
   さァ、いきましょう。
   まず、解答者のみなさん。自己紹介かたがた、挨拶をしてください。
   その挨拶の中で、なにかのつながりのあるお客さんにプレゼントを差し上げま
  しょう」
吉窓「吉窓です。吉の字を使った名前の方は?」
客1「はい。吉田ゆうき、といいます」
司会「最前列の坊やに手拭いを差し上げましょう。坊や、いくつ?」
客1「10歳」
司会「えらいね、10歳から落語を聞いて。坊やは神童だね?」
客1「いいえ、吉田です」(笑。坊やは不笑)
司会「……、まだ無理かな…。(笑)
   はい。次は?」
窓里「客席に現職の市会議員の方、いらっしゃいます? 県会議員は…? 国会議員
  …は?」(笑)
客2「あたし、窓里さんと同じ、川越出身です」
窓里「議員ですか?」
客2「いいえ。ただの主婦です」(笑)
窓里「次の選挙にあたしに1票を入れてくれるのなら、あたしの書いた本(自画自賛
  )を差し上げます」
客2「承知しました」
司会「議員とか百姓は1ピョウに命をかけてますね。(笑)
   はい。お次?」
窓樹「あたしは東京タワーの特別展望台へ何度もあがってます。700円よけいに払
  うと、誰でもあがれます。あがったことのある人?」
客3「は〜い。はーい。ハーーイ!」」
司会「三人も手があがりましたね。三人さんに、窓門の色紙を差し上げましょう。
   ところで、窓樹さんはどうして東京タワーが好きなんですか?」
窓樹「あたし、高いところが好きなんです」
司会「煙だね、まるで。(笑)ああ、わかった。だから、みんなから煙ったがれてい
  るんだ。そうだろう」(笑)
窓樹「そんなことありませんよ。上から見る、夜景はいいですよ」
司会「そんなにヤケイがいいんだったら、噺家やめて、ガードマンでもやればいいじ
  ゃねぇか」(笑)
窓輝「あたしは二ツ目に昇進しました。そんなわけで、出世した方? 進級した方?」
客4「はい。4月に中学生になります」
司会「進級だ。女の子だし…、あげちゃおう。噺家の手拭いだ。
   あたしもついでに。〔おもしろ落語図書館〕という本を出してます。どなたか、
  図書館にお勤めの方?」
客5「熱海の図書館(市史編纂室)に勤めてます。入船亭扇遊はあたしの中学の教え
  子です」
司会「そうですか。先生をなさってたんですか。それも、扇遊を教えた。道理で、扇
  遊は他の噺家と違って、どっか見所があるなと思ってました。(笑)
   じゃ、あたしの本を差し上げましょう。図書館にもあたしの本を置いてくださ
  いね」
客5「……」
司会「返事がないね。……、どうも、扇遊は頭が可変しいなと思ってました」(笑)


司会「挨拶のすんだところで、問題です。頓知や洒落で答えてください。
   ムジークの二十周年に因んで、"じゅう"の入る言葉で落ちをつけてもらいます。
   例えばですね。
  『ムジークは20ですが、あなたは?』
   という設定ですから、答えてください。
  『絵を描いたら、先生に誉められました』
  『それが"じゅう"ですか?』
  『三重丸です』(笑)
   と、こういうようにやってください」
吉窓「はい」
司会「早いですね、吉窓さん」
吉窓「『私は、師匠はこういう人間だと思うんですよ』」
司会「『それが"じゅう"ですか?』
吉窓「『ニ重人格じゃないかって』」(笑)
司会「吉窓を連れてくるんじゃなかったよ」(笑)
窓里「『私は食えない噺家なもんで、鳥を飼ってます』」
司会「『それが"じゅう"ですか?』
窓里「『四十雀(いじゅうから)』」
司会「うまい!
   吉窓。どうせやるんだったら、こういうようにやれよ。窓里を見習え」
吉窓「二重人格ではいけませんか」
司会「当たり前だ」
吉窓「じゃァ、四重人格」(笑)
司会「なお悪いよ!」(笑)
窓樹「『師匠を二重人格、と言った吉窓兄さんです』」
司会「『それが"じゅう"ですか?』」 
窓樹「『苦汁を舐めました』」
司会「巧い! 『苦汁』どころか、『重罪だな、吉窓は』」(笑)
窓樹「これでよかったら、続けて、『ああ、酸っぱい、酸っぱい』」
司会「『それが"じゅう"ですか?』」
窓樹「果汁です」
司会「いいね。『苦汁』のあとに『果汁』という対語がいいね」
窓輝「『大好物なんですが、師匠はめったにご馳走してくれません』」
司会「『それが"じゅう"ですか』
窓輝「『鰻重!』」(笑)
司会「バカヤロー!! こないだ、食わしてやったじゃねぇか。もう忘れたのか! 
  その隣りで、師匠のあたしはラーメンで我慢してたんだぞ」(笑)
窓輝「こないだと言いましても、3年前です」(笑)
司会「3年前だって、長い落語の歴史から見れば、こないだだ! 窓輝も連れてくる
  んじゃなかったッ」(笑)
吉窓「『私、こういう川はあまり渡りたくないんです』」
司会「『それが"じゅう"ですか?』
吉窓「『三途の川』」
司会「あたしの顔を見ながら『三途の川』と言うなよ。そろそろ行きたくなるじゃね
  ぇか」(笑)
窓里「『師匠もそろそろ、8が並ぶでしょう』
司会「『それが"じゅう"ですか?』
            窓里「『米寿』」
司会「よせよ。そんな歳じゃねぇぞ、あたしは」(笑)
窓輝「『たぶん、この子が大好きです』」
司会「『それが"じゅう"ですか?』
窓輝「『ピカジュー』
司会「可愛いね」


司会「第2問は、都々逸をやってもらいましょう。
   和歌は字数の並びが、57577。俳句は575。都々逸は7775です。
    夢でもいいから
    持ちたいものは
    金のなる木と
    いい女房
   7775ですね。
   ところが、変形の都々逸があります。
   7775の頭に五字を付けたのを、五字被りの都々逸といいます。
    明けの鐘
    ゴンとなる頃
    三日月の
    櫛が落ちてる
    四畳半
   まだ、変形の都々逸はありますよ。餡子入り都々逸といいまして。
   通常の77と75の間に、清元、新内、声色、小咄など、違う芸事を挿入する
  んです。
    相撲に負けても
    下駄さえ履けば
     [相撲取りと下駄屋のやり取りの小咄]
    カッタ カッタの
    音がする(笑)
   歌舞伎の劇中劇みたいなものですがね。
   さて、ここでは、折り込み都々逸をやりましょう。
   7775の頭の字を"い せ は ら"にして、都々逸を作ってください」
窓樹「最初ですから、見本として。
    いった所が せかいのカジノ はまって文無し ラスベガス」
司会「ラスベガスはいいね」
窓里「政治問題を。
    いしはら都知事 せいじ改革 はしゃぐ都民の ラブコール」
司会「はしゃぐがいいね」
吉窓「二、三日前のサッカーの試合で。
    いっ点取るのに せめ手を欠いて ハーッと溜息 ラジオ消す」
司会「いらいらしたよな、あの試合」
吉窓「あたしの都々逸のほうが、すっきりしているでしょうね」
司会「誰もそんなこと言ってない」(笑)
窓里「可愛い子供でもできます。
    いずみちゃんちも せい子ちゃんちも はるなちゃんちも ラーメンや」
司会「なんで、ラーメン屋なんだ、可愛い子が!」(笑)
吉窓「新一年生を見て。
    いち年生でも せん生なめて はははオロオロ ランドセル」
司会「先生も親も楽じゃないね、まったく」
窓樹「不祥事を。
    いく先新潟 せったいマージャン はくちょう見ていて らく印だ」
司会「世論の目かね」
窓輝「自分のことです
    いい男です せいかくも良し ハイセンスなる らくご家だ」(笑)
司会「自分をよく知らない証拠だね」(笑)


司会「次ぎは、ムジーク。のばす所は、イにしてください。」
窓樹「コギャルに怒りをぶつけます。
    むしょうに腹たつ じゆうなメイク いまのコギャルは くろい顔」
司会「なにが怒りだ。こないだ、鼻の下を伸ばしてコギャルを追っ駆けていたじゃな
  いか」
窓輝「この頃のジャイアンツ。
    むだなものだよ じゅう億使い いちから打順を くしんする」
司会「今年、優勝しなかったら、叩かれるね、長島は」
吉窓「年寄り問題で。
    むかしはよっかた じじいの小言 いまもひどいと くびを振る」(笑)
司会「首振りじいさんに訊いたら、運動をしているんだってさ。夢中になって、この
  運動はやめられないんだって」(笑)
窓里「また、政治で。
    むりやり作った じじこう連立 いなか芝居だ くにく策」
司会「田舎芝居なんてぇと、田舎が怒るぞ」(笑)
窓輝「地下鉄で。
    むりな運行 じこ後にわかり いぞく悲しみ ……… くやし泣き」
司会「『悲しみ』と『悔し泣き』のあいだに、充分に間をあけたのは、実にいいね。
  悲しみが現われていたよ。感情がこもっている」
窓輝「感情じゃないんです。文句を忘れたんです」(笑)
司会「だらしがないな、まったく」(笑)
吉窓「かみさんに。
    むちむちボディで じゆうを奪い いきなり熱い くちづけを」(笑)
司会「どこのかみさんだい? その色気狂いは」(笑)


司会「第3問は伊勢原の名物をお客さんから、お題としていただいてあります。小咄
  を作ってください。
   葡萄、柿、豆腐、太鼓、独楽、あぶだこ、太田道灌、などです」
窓樹「『大山の豆腐を買おうと思ったんですけど、買えなかったんですよ』『どうし
  て?』『まめに働いたんですが、財布がカラなもので』」
司会「豆腐だから、カラね。素人でも言わないようなことを言うな。連れてくるんじ
  ゃなかった」(笑)
窓里「『今日の落語会で楽屋のぞいたら、柿を食ってたよ』『やっぱり、自分のヘタ
  が気になるんだろう』」(笑)
司会「誰だ、柿を食っていたのは?」
窓里「師匠です」(笑)
司会「お前も連れて来るんじゃなかった」(笑)
窓里「だったら、師匠一人で来ればよかったんですよ」(笑)
吉窓「『大山の土産に独楽をもらったんですが、それを見てると、これからの自分を
  暗示しているようですね』『シンボウが肝心だってことさ』」
窓樹「『大山の土産に独楽をらったんですがね、それを見てると、これからの自分を
  暗示しているようですね』」
司会「吉窓のと同じじゃねぇか」(笑)
窓樹「これからが違うんです。
  『大山の土産に独楽をらったんですがね、それを見てると、これからの自分を暗
  示しているようですね』『目が回るほど忙しくなるでしょう』」
司会「なるほど、それを言いたかったんだ」
窓輝「『大山へ行って、豆腐を買ってくるの忘れるやつがあるか!』『もめんなさい
  』」
司会「絹越しだったら、どうする?」(笑)
窓輝「……、『もめんなさい』」(笑)
司会「同じじゃねぇか」(笑)
窓里「『今日の葡萄、うまかったかい?』『いいや、マスカッタ』」(笑)
司会「葡萄屋が聞いたら、怒るぞ」
窓里「もめんなさい」(笑)
司会「もういいよ、それは」(笑)
吉窓「『大山太鼓を壊しちゃったけど、大丈夫かな?』『バチが当たるんじゃあない
  か』」
司会「バチがあたらないうちに、次のへいこう」


司会「では、最後の問題。第4問です。お客さんから題をいただいて謎がけをやりま
  しょう。
   何々と掛けて、何々と解く、その心は何々。
   何々と掛けて、の部分をお客さんからいただきましょう。はい、どなたか?」
客6「『円窓一門』と掛けて」
窓里「『お客の顔』と解く。その心は『吉相(吉窓)が出ている』」
司会「吉相でよかったよ。死相だったら、こっちから香典を出さなくてはならないと
  ころだった」(笑)
窓樹「『刑務所』と解く。その心は『必ず窓が付いてます』」
司会「あたしの家は刑務所か?(笑)
   そういえば、近頃、うちのかみさん、あたしを見る顔が死刑執行人みてぇだよ
  」
吉窓「『飲みすぎた忘年会』と解く。その心は『ゲイゲイ、ゲイゲイとうるさい』」
司会「一門にオカマがいるってぇことかい。(笑)
   いるんだったら、今のうちに申し出ておけよ。(笑)こっちにも心の準備があ
  るから」(笑)
吉窓「芸のゲイですよ」
司会「気のせいか、『もう時間がありませんよ』って、後ろからお尻を突っつかれて
  いるようで。(笑)じゃ、題を替えましょう」


客7「『ミレニアム』と掛けて」
窓里「『初めての男性経験』と解く。その心は『世紀(性器)が気になる』」 
司会「これで、市会議員ですからね。応援してても、やんなっちゃいますよ」(笑)
窓樹「『秋の果物』と解く。その心は『21世紀が気になる』」
司会「香りがするようだね」
窓輝「『今日の交通費』と解く。その心は『2000円(年)です』」(笑)
司会「そういうことは言うもんじゃないよ。主催者が500円のつもりでいたら、出
  しにくいじゃねぇか」
吉窓「『箱根の関所からこっち側』と解く。その心は『カウント(関東)が気になり
  ます』」
司会「カウントダウンしないうちに、もう一ついただいて」


客8「『若乃花の引退』」
吉窓「『トクホン』と解く。その心は『貼る場所(春場所)が気になります』」(笑
  )
司会「ヨッ! 貼る場所ってぇのはいいね。泣き(夏)場所ってぇのはどうだい」
吉窓「ヨッ! いいですね」
司会「飽き(秋)場所」
吉窓「まだ、あるんですか…? ヨウ、ヨウ…」(笑)
司会「いやいや、褒めるなよ」
窓樹「『クリスマスが無くなった時』と解く。その心は『教会(協会)が困るだろう
  』」
司会「相撲取りが塩をつまんだ手で、十字を切るようになるぞ、きっと」(笑)
窓里「『将軍様のお遊び』と解く。その心は『鷹(貴)行方が気になります』」
司会「貴乃花もときどきいなくなってたからね」(笑)
窓樹「『腹が一杯の時にシーチキン入りのサラダを食べた』と解く。その心は『ツナ
  (綱)が重かった』」
司会「よく倒れるので、『横綱じゃなくて、横砂だ』と言った人がいたね」
吉窓「『アートネイチャー』と解く。その心は『これからヘヤー(部屋)作りにいそ
  しむでしょう』」
司会「女房のヘヤー写真まで作っちゃって」(笑)
窓樹「『キンさん、ギンさん』と解く。その心は『双子の一人がいなくなりました』」
司会「部屋の双子ね」
司会「まだ一つも出来ていない人がいるな」(笑)
窓輝「……」
司会「プロとしてできないなんて、恥さらしもいいところです。連れてくるんじゃな
  かった。(笑)窓輝のお詫びの印に司会のあたしがやりましょう。 
  『黄桜ばかり飲んで死んだ男』と解く。その心は『大関だったら、まだもったか
  もしれない』」(笑)
窓輝「そんなんでいいんなら、あたしにもできます」(笑)
司会「なんだよ、その言い方は」
窓輝「師匠のお詫びの印に」(笑)
司会「よけいなこと言うな」
窓輝「『貴乃花の家の夫婦喧嘩』と解く。その心は『とうとう、恵子(稽古)が嫌に
  なりました』」(大爆笑)
司会「恐れ入りました。(笑)これをトリにしよう。(笑)
   本日はこれまで。ありがとうございました」
一同「ありがとう、ございました」

2000・4・29 UP






圓窓夢時鳩詣り

席 亭 よ り 口 上

伊勢原に小さな音楽院を建て、落語にまで手を伸ばして、逝く清掃………。
いや、違った……。幾星霜……。
落語の名作[大山詣り]にあやかって、会の名も「圓窓夢時鳩詣り」と命名。
少しは落語愛好家になったつもりでも、なかなか、どうして。
そうは問屋が卸してくれないのが、芸という曲者。
ならば、落語とは死ぬまで付き合おうと、覚悟はしたものの。
インターネットまでやるはめになるとは。

まッ、いいか。
どうせ、一つしかない一生。
圓窓師匠、落語、音楽院、伊勢原、友人、共々、道連れにして詣ろう。
おっと、忘れた。妻子も一緒に。
  
てなわけで、今後とも、よろしく、お願いしま〜〜す。
夢時鳩(むじーく)席亭
〒259・1131 伊勢原市伊勢原 2・10・37
T0463・95・4825 F・・0134




「夢 時 鳩」楽 屋 帳

 
第32回 1999年07月24日
 銭たれ馬
 素麺地蔵
 素麺地蔵
 日向の破れ太鼓
 胸の肉
圓窓
かたり舞
圓窓
圓窓
圓窓
彦一と同様な頓智話。福岡の民話を落語化。
栃木県の民話を役者が朗読。これを落語化
して演ずる。食す仕方は[そば清]に似る。
近辺では有名な民話。寺に太鼓もあるとか。
シェイクスピアの[ベニスの商人]より。
第31回 1998年05月16日
 五反田 月見の枝
 彦一の生き傘
 おはぎ大好き


[五反田]は伊勢原あたりの昔話で、嫁をい
じめるよくあるパターン。落語にはしにく
が、実験として挑戦してみた。あとの昔話
いつものおくみ は九州のもの。中でも[おはぎ大好き]は
 写経猿 圓窓
圓窓
嫁姑の争いでもほほえましさがあっていい。
これは越後中条の乙宝寺の伝説を落語化に。
第30回 1997年04月19日
 真田小僧
 不孝者
 猫の忠信
窓輝
圓窓
圓窓
プログラムに「スペシャル親子会」だって。
まさに「いい噺とはこれだ」と言える噺だ。
国立演芸場では宙乗り。ここでは絶対無理。
第29回 1996年07月06日
 甲府い

 千載忠度
圓窓

圓窓
プログラムに「文学と落語の接点」とある。
噺の中で、宮沢賢治の「雨にも負けず」を。
これも負けずに「平家物語」から創作する。
第28回 1995年03月04日
 帯久
 武助馬 
圓窓
圓窓
大岡越前守が老人介護に関した一件を裁く。
原話は江戸の咄家元祖・鹿野武左衛門の作。
第27回 1984年03月05日
 明日ありと
 火焔太鼓
 ざこ八
圓窓
志ん生
圓窓
創作の仏笑落語の初期の作品。親鸞を学ぶ。
アニメメーションになった志ん生を楽しむ。
先代三木助のオデキの表現も柔和に直した。
第26回 1988年02月18日
 禁酒番屋
 洒落番頭
 三方一両損
権太楼
圓窓
圓窓
汚らしいものをきれいに演ずるのが落語だ。
これと同じような話は、古い狂言にもある。
旧来の落ちが好きになれなくて変えてみた。
第25回 1987年07月16日
 粗忽の釘
 たがや
 梅若礼三郎
〆冶
正朝
圓窓
粗忽さは誰にもあるので、すたれない噺か。
夏の風物詩と威張ってもいい代表的な地噺。
元能楽師が泥棒になるという珍しい作品だ。
第24回 1986年07月26日
 一目上がり
 へっつい幽霊
 普段の袴
窓矢
新窓
圓窓
窓から放たれた矢の如く飛んで行き声優に。
新しい窓も壊れてしまったので、片づけた。
袴、道具屋、掛け軸、煙管と古い物ばかり。
第23回 1985年11月30日
 壷算
 花筏
 兵庫舟
 厩火事
窓里
小満女
窓里
小満女
この噺と[時そば]は永遠に不滅でしょう。
花筏とは相撲取りの名前。花の名にもある。
噺の中で講釈を演るのが、聞かせどころか。
別れるようで別れないのが落語の中の夫婦。
第22回 1985年08月31日
 風呂敷
 お菊の皿
 そば清
窓里
菊正
圓窓
こんな風呂敷活用法はテレビでも教えない。
落語の中の幽霊の特徴は馬鹿に楽しいこと。
そば好きにはたまらない噺。食べたくなる。
第21回 1985年05月25日
 片棒
 崇徳院
 厄払い
窓里
新窓
圓窓
三人の息子に父親が葬式の出し方を問うが。
百人一首の天皇の歌を材料にした恋煩い噺。
今、東京にはこういう風物はなくなったが。
第20回 1985年02月02日
 一分茶番
 蜘蛛駕籠
 動物園
 包丁
吉窓
圓窓
吉窓
圓窓
途中切って[権助芝居]として演ることも。
一度は駕籠に乗ってみたいと思っているが。
現代ではありえないが、昔ならあったろう。
圓生が晩年よく演っていたが、後味悪い噺。
第19回 1984年10月20日
 おしくら
 猫の皿
 対談
 鰻の幇間
吉窓
圓窓
竹内和義
圓窓
長い[三人旅]の内の道中の失敗談の一つ。
お皿の売り手と買い手の駆け引きの面白さ。
「獣医から見た落語は?」の質問に「ウーー」
落語に鰻はよく登場する。噺家の好物か?
第18回 1984年07月21日
 双蝶々・上
 双蝶々・中
 双蝶々・下
圓窓
圓窓
圓窓
悪知恵の働く子供が活躍する芝居噺の発端。
その子は奉公に出るが、そこでも悪を働く。
追われる身。雪の中、親に会いに行き御用。
第17回 1984年04月14日
 子褒め
 音曲質屋
 佐々木政談
窓才
圓窓
圓窓
窓里・窓才で「総理・総裁」。窓才は辞任。
江戸小咄からの掘り起こし。唄えたらなァ。
落ちを付けて[桶屋裁き]と改題してみた。
第16回 1984年01月28日
 鬼の涙
 死ぬなら今
 おさん茂兵衛
圓窓
圓窓
圓窓
清水一朗作の代表作。圓窓が脚色を重ねた。
先に最後の落ちの言葉を発表する珍しい噺。
近松の作品のような題名だが、関連はなし。
第15回 1983年10月15日
 ずっこけ
 お節徳三郎
 対談

 名人長二
駒之助
圓窓
井田進也
圓窓
圓窓
酔っ払いが道端で立ち小便をする下品な噺。
大家の娘が奉公人に惚れるラブストーリだ。
仏文学者だが、仏教と文学の合体ではない。

円朝の作品は発端が面白い。これもそうだ。
第14回 1983年07月30日
 帯久
 宮戸川
圓窓
圓窓
人に裏切られた弱者を救う大岡越前の腕前。
本来、後半まで演って[宮戸川]を理解す。
第13回 1983年04月16日
 幇間腹
 千早振る
 蝦蟇の油
 竹の水仙
吉窓
吉窓
圓窓
圓窓
窓次が二ツ目昇進して、名も改め吉窓なり。
ふる」ではなく「ぶる」が正しい、と識者。
口上を必死になって覚えたが、すぐ忘れた。
いい落ちが欲しいのだが、なかなか出来ず。
第12回 1983年01月29日
 寝床
 初天神
 文七元結
扇好
圓窓
圓窓
義太夫に凝っている人、近間に見当たらず。
お参りをする場面を挿入したいと思って…。
落ちなしではと、狂歌で落ちを付けたが…。
第11回 1982年10月16日
 唖の釣り
 宿屋の富
 対談

 ぞろぞろ
窓次
圓窓
仁田三夫
圓窓
圓窓
障害を抱えた噺も演りにくくなってきた…。
富に当たったその人はその後どうなったか。
カメラマンとして落語は撮りにくいかな…。
           
後年、この噺が教科書に載るとは思っても。
第10回 1982年07月10日
 十徳
 小言幸兵衛
 夏の医者
 ねずみ
窓里
正雀
圓窓
圓窓
圓窓が最初に師の柳枝に最初に教わった噺。
楽屋にも小言幸兵衛タイプの噺家がいたが。
昔話を見事に落語に仕立てた優秀作だろう。
甚五郎が虎に対抗して、鼠を彫る人情の噺。
第09回 1982年04月24日
 金明竹
 町内の若い衆
 茶の湯
新窓
圓窓
圓窓
前半は知る人ぞ知る狂言の名作[骨皮]だ。
江戸咄家の元祖、鹿野武左衛門の作かとも。
茶道を茶化した噺だが、よく出来た作品だ。
第08回 1982年01月23日
 富士参り
 堀の内
 羽団扇
 薮入り
窓里
窓次
圓窓
圓窓
一合目、二合目の合は灯かりの油の量とか。
粗忽者が堀の内のお祖師様へお参りに行く。
正月の二日の夜に見る夢を初夢として占う。
いい落ちをと考えているが、まだ出来ない。
第07回 1981年10月17日
 手紙無筆
 笑わせ医者
 王子の狐
 対談

 水神
窓次
圓窓
圓窓
渡辺啓助
圓窓
圓窓
無筆は死語でも、無学はまだ死語ではない。
下がかった噺なので演り手はほとんどない。
卵焼き名物の王子の扇屋は現存する料理屋。
烏愛好家の一人。「烏は利口な鳥」と力説。
           
原作は菊田一夫、初演は圓生。圓窓は脚色。
第06回 1981年07月25日
 欠伸指南
 叩き蟹
 対談
圓窓
圓窓
田中朝一
圓窓
いたってのんびりとした時代が溢れた作品。
甚五郎シリーズの一つ。落ちも付けてみた。
この院を建てた大工で、高座作りも日本一。      
第05回 1981年04月18日
 道灌
 釜泥
 妾馬
窓里
圓窓
圓窓
道潅も窓里も川越の出で、窓里は市会議員。
いかにも落語という噺。演り手は圓窓一人。
今は馬の場面までほとんと演らないのだが。
第04回 1981年01月24日
 元犬
 万金丹
 尻餅
 人情八百屋
窓次
窓一
圓窓
圓窓
窓次は現吉窓。元犬はあたしが教えたのか。
薬の名前がタイトルになっている旅行の噺。
年の暮れになると盛んに演られる季節の噺。
八百屋夫婦が子どもを貰って育てる人情噺。
第03回 1980年09月27日
 桃太郎
 垂乳根
 締め込み
 百年目
窓次
窓里
圓窓
圓窓
有名な昔話だが落語で扱うと異端すぎるか。
前座噺だが新妻を表現しなければならず…。
落語の泥棒はみな善人。被害者のほうが…。
上方が源の商人噺。大作中の超大作である。
第02回 1980年06月07日
 寄合酒
 大山詣り
 柳田格之進
窓一
圓窓
圓窓
酒肴を無料で工面しようと男たちが集まる。
ご当地落語。昔は徒歩だが、今は小田急で。
思い切って照明を暗くして回想場面を演ず。
第01回 1980年02月23日
 子褒め
 くしゃみ講釈
 子は鎹
窓次
圓窓
圓窓
代表的な前座噺。客受けよく真打ちも演る。
神田山陽師匠より伝授の修羅場が役に立つ。
離婚後に子供の働きで復縁になる人情の噺。
1999.9.25 UP