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三遊亭圓窓&榎本裕之 |
とき:02/10/27(日)14:00〜17:00 場所:川口市立横曽根公民館(JR線・西川口) 番組:ギターソロ 榎本裕之 落語 [ぞろぞろ] ジョイント 榎本・圓窓「民話の世界」 落語 [叩き蟹]圓窓 楽しい、有意義な一日であった 記 上原雄二 第93回例会「川口ギターコンサートを聴く会」が、10月27日(日)に行われ た。 この会はギターを中心に年5回のコンサートを開催し、地域の音楽好き、ギター好 きが集まってくる。1984年に創立されたのでもう19年目になる。 場所は川口市立の横曽根公民館。 さて、今回のタイトルは「落語とギターの2人会」。 我々の会としては異色の内容である。v この会にもう何回もゲスト出演した、ギター の榎本裕之氏がその多彩な活動の1つとして落語の三遊亭圓窓師匠とコンビを組み、各 地で好評を博している催しである。 会員制の小さな手作りの会なので、主催者側スタッフは12時過ぎから椅子を並べ たり、会場設営に汗をかいた。 そして、圓窓師匠、榎本氏が会場に入る。 ご挨拶を交わし、ステージの点検、最終仕上げ。 落語の舞台は不慣れなスタッフに百戦錬磨の圓窓師匠が次々と指示をだす。 専門器具がないのだが、机を2つ合わせて足を紐で縛り、その上に座布団を置いて、 立派な高座が出来上がったのには、スタッフも感心しきりであった。 とにもかくにも会場作りが完成し、午後2時の開演となった。 100人には満たなかったが、聴衆は固唾をのんで見守った。 師匠の張りのあるよく通る声が会場に行き渡った。普段のコンサートは静かな雰囲 気が支配しているが、今日は笑いが溢れ、語りの内容にも引き込まれ圓窓師匠の世界 に浸っているようだった。 殺伐とした事件も多い今の世の中で、ほんのり善行のやさしさ、大切さ、本当は誰 もが持っているはずの気持ちを再認識させられたと感じた聴衆も多かったのではない だろうか。 榎本氏のギター演奏で本来のこの会の雰囲気に包まれた後、コーヒーブレイクをは さんで、師匠とギタリストの「語りとギターによる民話風小咄の世界」に入る。 台本もない即興のぶつかり合い(と後ほど聞いたのだが・・・)なのに、よどみな く流れるトークは師匠の語りによくマッチし、制御されたギターの伴奏にすべての人 が聞き入った。 そうそう、休憩時に耳に入った感想であるが、「第1部の師匠の落語が50分近く 続いていたのに、正座を崩さず、座り続けていられるだけでもすごいよね。素晴らし い座力???だよね」と話す人もいた。 終演の地の打ち上げに参加した会員たちや駆け付けた師匠の後援会の人たちが、料 理に舌つづみを打ちがら尽きぬ話をした後、散会となった。 楽しい、有意義な一日であった。 |
2003・2・10 UP |
三遊亭圓窓&榎本裕之 | ||||
文責 島田裕子 |
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初めまして……、島田裕子と申します。 歌手を目指して、ただ今、特訓中の学生でェ〜す。 榎本先生のお供をさせてもらって、ギターだけでなく、落語も勉強させていただき ました。 圓窓師匠に「レポートの提出を」と言われまして、こわごわながら書かせていただ きました。 |
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笑 い 袋〜三 遊 亭 円 窓 師 匠 |
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落語家には・・・語り手のカラー(色)があり、話しているときの存在感が聞き手 の頭の中を一色に染めることが出来る、別名:言葉の話術師と言ってもいい。 普段から勉強熱心であること・・・・一生涯の時事問題を知っていること。 話の中に話題のニュースを取り上げ、上から下から斜めからといろんな角度から見 ている。 手を代え品を代えて批判することで、ひとつの話にふくらみを持たせている。 一つの話を専門的で、詳しく、そして説得力のある話し方で読後感というか、聞き 終わった時に満足感でいっぱいになる。 普段と別の人が舞台に存在する・・・これは我々芸事を目指す人間にとって、とて も魅力的なことである。 しかし、ここで大切なのは、見てくれるお客さん達は普段の自分を知らないわけだ から、テレビと変わらないイメージを崩さないためにもテンションを下げるわけには 行かない。そこにプロ意識を感じる。 黙っているとき、話しているときの顔の表情が違う!! 間の取り方・・・呼吸一つにしても場の空気が変わってくるものである。 落語にもジェスチャー、大きなアクションが必要で、見る人の想像力を膨らませる し、外国人や、そのメリハリのある動きに聴覚障害者も場の雰囲気を楽しむ事ができ る!! つまり簡単明瞭だし、飽きることが無いとてつもない人間の娯楽ということになる。 落語のどの場面を聞いていても、頭が上がらなくなってしまうところ……、 それは、円窓師匠の鋭い観察力にあると思う。 話の中に登場するもの、それぞれが生き物みたいな感じがしたのは、私の独断と偏 見であると思うが、お客さんと共通していて一般的なのだが、なぜか面白い……。 それは聞き手が普段、心なしか気になっても口にしないところを痒いところに手が 届くようにおっぴろげに言うことで、言葉が気持ちよいものに変化していく。 ゆっくり同じ言葉を何度か繰り返すことで聞き逃しも無いし、聞き手の中で一つの ストーリーが出来上がっていくのだと思う。 お疲れ様です! 師匠!! 本物を間近に見て、自分に欠けているものが見えました。 「いろんな角度から見ること・・・」 これを深く畳み掛けられた気がします。 <圓窓から 裕子さんへ> いろいろ手伝ってもらって助かりましたよ。 落語グッズが大いに売れたのも、裕子さんの明るい笑顔と張り声のおかげです。 この先の人生、どんなときでもその笑顔と声は捨ててはいけませんよ。 それは裕子さんの味方になってくれる大事な宝物になるはずです。 また、落語を聞きに来てくださいね。 |
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2002・4・25 UP |
三遊亭圓窓&榎本裕之 | |
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うっかり月曜日が休日であることを忘れていた私、 (つまりその日の予定がない)←寂しい・・・。 しょうがないよなあ。みんながGWの予定を決める頃、プーたろうだったもんなあ。 (注:私は転職準備のため2月の1ヶ月間、失業していた) まあ、おかげで1ヶ月間、ゴールデン休日だったからいいか・・・。 ということで「お暇ならおいでなさい」というお優しい圓窓師匠のご招待のもと、 遠く、ふじみ野まで行って参りました。 数年ぶりに乗った東武東上線。 雨降りで肌寒い天候にも関わらず、会場はほぼ満席に近い状態。 ギターソロ 榎本裕之 ステージに現れた榎本さん(お初です)。 「き、金髪!?」 私にはステージ上の彼が金髪に見えたので、まずびっくり。 (注:打ち上げの時、近くで拝見したところ、全然、金ではありませんでしたが) 「アルハンブラの想い出」は、今、日曜日にやってるドラマ「ラブストーリー」でBGM によく使われてるんですよね。(見てます?) ちょうど、この前日も中山美穂が切々と失恋の話をする時に「この音楽がないと話 せない」って言って、流れてたんですよ。 まあ、そんなドラマはどうでもいいとして。 ギターの音って本当に表情が豊かで、2声・3声のインベンションどころか何種類 もの楽器が鳴っているようでもあり、打楽器的な表現もあり、とまさに「小さなオー ケストラ」だったと思います。 トーク 榎本・圓窓 圓窓師匠とのトークもアドリブとは思えない絶妙の掛合い。 ”ギターについて””噺について”をお互いに上手に引き出すようなトークが繰り広 げられ、奥の深い世界に引き込まれました。 ジョイント 小咄とギターによる民話の世界 今日のメーンと言ってもいい、このコーナー。 田園。どこまでも続く水田にそよぐ風。 季節によってはとんぼやアメンボといった虫たちが見受けられることも。 たくさんの木々が連なり、動物たちが生息する野山。 そんな”ふるさと”の風景をみなさんは思い浮かべることができますか? 榎本さんのギターの音色はそんな遠い田舎の素朴な、それでいて優しい風景を目の 前に映し出してくれます。 そして、心地よい音にしばし聴き入ったところで、ほっ、と語りかけるように始ま る、圓窓師匠の小噺。 ムカデや蛙といった生き物も、無骨な権助さんも、キャストはみな個性的で、素朴 なあたたかさを持っています。 あとの噺はゆっくりと夜が更けて行くシーン。 田園や野山の風景は静かに色を落とし、さながら水墨画のように変わっていくのが 目に浮かびます。 榎本さんのギターはやがて静かな子守唄に。 「日本人なら誰でも想い起こす音楽」という語りの通り、真夜中の小噺の後はちょっ と大人?のオチのついた笑いで幕が下りました。 日本昔ばなし、という感じでほのぼのと噺は展開した後、ポコンと最後にオチがつ いて、なんだか子供に戻ったように屈託なく笑ってしまう。 そんなジョイントでした。 ギターという洋楽器と落語が織り成す世界は、圓窓師匠もおっしゃる通り「初めて の試み」とのこと。 でも、新鮮である一方で、なぜかとても自然であり、懐かしい感じさえ受けました。 ”音楽と語り”というお二人の織り成す独特の世界が見事に溶け合った一幕であった と思います。 歴史を絡めたものや、仏笑ものでも拡げられたらまた面白いですね!! 落語 [戯れ地蔵]圓窓 最後は、「落語のルーツは、実は仏教?」というイントロダクションから入り、昔 咄風でもあり、古典風でもあり、といったわかりやすい落語で、会場はほのぼのと笑 いに包まれました。 「聴く側も想像を膨らませながら創り上げる」という点で、音楽も、落語も共通して いるとのこと。 ふむふむなるほど、と客席の皆さんも唸らせ、巻き込みつつ、盛り上がりながらも 終始和やかな雰囲気での会であったように思います。 |
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2001・11・25 UP |